大学の同級生「昭和くん」から電話がありました。
昭和の価値観を持ちながら、順調に出世している「昭和くん」。
私に「結婚したいなら『イライラする頼りないヤツ』と付き合え」と、謎のアドバイスをくれた人ですね。
昭和くんがこんなに成功するとは、学生時代には想像もつかなかったわ。
彼から連絡があると、毎回セットで思い出すのは、もう一人の「意外な人生」を送る友人のこと。
頭も容姿もいい、実家も裕福、という恵まれた境遇だったのに、人生うまくいってないらしい。
(コロナ前は)友達に酔って絡んで、愚痴ばかり。
失礼ながら、分かりやすく「落ち目くん」と呼ばせていただきます。
昭和くんと落ち目くんの明暗を分けたのは、「プライドの種類」な気がする。
「俺は頭が悪いから」と言いながら出世した友人
昭和くんはちょっと前、某大企業で最年少役員になりました。
若い頃から「会社で偉くなりたい」と言っていましたが、まさか実現するとは。
T大出身者ばかりのあの会社で、同期では同時一位だそうです。
そんな環境にいる彼からよく聞くセリフが「俺は頭が悪いから」。
超高学歴の同期には、やっぱり頭脳では敵わないそうで、「俺は『人間力』で勝負する(笑)」なんて言ってました。
人間力と言っても徳の高さとか、難しいことではないんですよ。
顧客の好みを徹底的に把握する、他社より早く駆けつける、などなど。
つまりは古典的な営業スタイルを貫いてるだけ。
欠点を受け入れて頑張れるのが「良いプライド」
若い部下には「古臭い」と迷惑がられてる可能性大ですね・・。
だけど実際に成果を出しているのですから、これも一つの正解だと思う。
T大卒ばかりの会社で「俺なんか出世できない」と腐ることもできたよね。
だけど彼は、「頭脳で敵わないなら」と、営業力を武器にすることにした。
部下には「昭和www 」と笑われてるかもしれない。
同期には「あいつはしょせんT大じゃない、出世は頭打ち」とか言われてるかもしれない。
だけど彼は、ハンディを受け入れ、自分の長所をいかしてうまく適応した。
欠点を受け入れる強さがあるのが、本物のプライドだと思う。
彼はいつも小さな工夫を重ねています。
プライドが高く「俺流」を貫いた友人は・・
一方の「落ち目くん」。
ルックスも成績も良くて、実家は昔からのお金持ち。
学生時代はいつもリーダーだったけど、社会に出たらそうはいかなくなったみたい。
コロナ前は、泥酔してよくこんなことを言ってました。
「俺は俺のやり方がある。」
「うまくいかないのは、お前ら(世間)のセンスがないから」
落ち目くんからよく聞くセリフの一つが、「あいつらは『わかってない』」です。
なんか周囲のせいにしてしまうんだよなぁ。
プライドが高すぎて、うまく行ってないことを認められないのかな。
「俺流」を貫くのもかっこいいけど、うまくいかない時は柔軟に変えていかないと・・。
欠点を含めて自分を丸ごと受け入れないのは、邪魔なプライドのせいですね。
私自身は、柔軟に適応欠点を受け入れられているか?
プライドにも、良いプライド、邪魔なプライドの二種類ありますね。
「落ち目くん」なんてひどいあだ名で書いてますが、昔は友達思いのリーダーでした。
早く、本来の元気な彼に戻ってほしい。
そして、偉そうに言ってるけど、自分自身はどうなのよ?、ですよね。
先日、「欠点のおかげでFIREできた」なんて記事を書いたけど、
他人には「独身なのに、仕事からも逃げるんだ・・」って見えてるのかも。
●過去記事●
私が試されるのはこれからでしょうね。
会社の看板、肩書き、年収、所属組織を失っても本当に大丈夫なのか?
セミリタイア後の人生に適応できるまで、さんざんもがきたいと思います。
ところで、昭和くんが連絡をくれたのは、持病の治療(深刻ではない)のために入院してるから。
暇を持て余し、友達に片っ端から電話してるらしい。
退屈なのは分かりますが、「退院して早く仕事したい」と言うのには感心しました。
仕事がイヤでセミリタイアしようとしてる私とは大違いです。
●友達シリーズです●
▼人生はお金や仕事だけじゃない、友情や音楽もいっぱい!と思い出させてくれた「やたらオシャレくん」
▼「風の時代」だから自由に働きましょう、と教えてくれた「キラキラちゃん」
▼「穏やかちゃん」と老後のお金、何歳まで自分で管理できるか問題を考えた
▼人生に無駄は無いーブラック企業で出会った親友「恩人ちゃん」