「稼ぐ力」という言葉を見る度、「嫁ぐ(とつぐ)力」に見えてしまいます。
早期退職できるくらい稼ぐ力があった私には、残念ながら嫁ぐ力が無かった。
現在50代、一度も結婚したことがありません。
人並みに結婚願望があったのに・・。
容姿か性格か、または両方が悪いのでしょうが、もっと具体的な理由が知りたい。
そこで、大学時代からの男友達3人に、私が結婚できなかった理由を聞いてみました。
18歳から私を知ってる人たちですから、きっと鋭い意見を言ってくれるはず。
結婚できなかった理由(1):恋愛対象が間違ってる
一人目は、コロナで飲みに行けなくなり暇を持て余してる「昭和くん」。
「大企業で出世したい!」「営業は足で稼いでナンボ!」という昭和価値観の持ち主です。
若い人は辟易とするでしょうが、心根は優しい人で、望み通り順調に出世してます。
この人が先日「コロナで暇だー」と電話をかけてきました。
よい機会なので「ねぇ、私なんで結婚できなかったと思う?」と聞いてみました。
すると謎の答えが。
「イライラするくらい頼りないヤツと付き合え。そうすれば今からでも結婚できる」
というのです。
どうにか恋愛できていた40代前半まで、私が好きになる人はいつも頼り甲斐がある人でした。
昭和くんは「その恋愛対象が間違っている」と言うのですね。
「お前に合うのは『んもー何をぐずぐずしてるの?私がやります!』ってイライラしちゃうような、頼りない男だよ」と彼は言います。
30年以上私の性格を見てきた友人の意見ですから、一理あるのでしょう。
しかし私はこう思ってしまいます。
「仕事で疲れてるのに、どうして家庭でもイライラしなきゃいけないの?」って。
それを聞いた昭和くん「いいじゃないか、そういうイライラもまた幸せだよ」と言うのみ。
深すぎて、私にはよく分かりませんでした・・。
結婚できなかった理由(2):わがまま・マイペースすぎる
お次はご近所のお茶飲み友達「やたらオシャレくん」です。
優雅にコーヒーを飲みながら、彼はこう言いました。
「ジャスミンちゃんは、人に合わせたり何か指図されたりするの嫌いでしょ?」
ううっ、これは耳が痛い!
確かに私はマイペース、好きな言葉は「自由」、なんなら愛より上位かも。
つまりはわがままなんですよね・・。
好きな人と2泊3日の旅行に行っても、最終日には「ひ、一人になりたい」と思ってしまいます。
これを聞いて、今後の人生も心配になってしまいました。
とうに諦めた結婚はともかく、指示されるのが嫌いない私が、管理職以外で働くことなんてできるんだろうか・・?
叔父の言う通り「ジャスミンに非・管理職は無理」なんだろうか・・?
結婚できなかった理由(3):恋愛自己ベストにこだわりすぎる
最後は数年前に言われた言葉です。
某国に出張へ行った際、ちょうど友人がその都市に駐在してたので、お宅にお邪魔しました。
彼のことは駐在くんと呼びます。
奥さまと3人で話すうち、話題が私の過去の恋愛に及びました。
20代の頃お付き合いしてた人と結婚したかったのにフラれたこと、それ以来誰と付き合ってもやっぱり結婚できないこと、などなど。
そして、駐在くんはこう言いました。
「お前はあれか、なんでも自己ベストを目指すタイプか?それ恋愛でやっちゃダメだぞ。」と。
そうかなぁ、私そんなに努力するタイプじゃないけど・・と反論する私。
しかし駐在くんには、勉強も仕事も頑張ってきた私には「過去最高を目指すクセ」がついてるように見えるらしい。
なるほどなぁ。
自覚はなかったけど、「結婚できないなら管理職になろう」などと考える自分には、そうう傾向があるのかも。
「いちばん好きだった人と結婚しない方がいいってよく聞くだろ?」という駐在くん。
奥さまの前でそんなこと言っていいの?と焦りましたが、奥さまもニコニコとうなずいていました。
みんな貴重な意見ありがとう。
アドバイスは来世で活かしたいと思います。
しかしこういう時は優しく遠慮してくれる女友達より男友達ですね。
この三人の男友達も、だーいぶオブラートに包んでくれてるんだろうけど。
私が明らかな結婚詐欺に遭ってるってくらい危険が迫るまでは、女友達は本当のことを言わない気がする。
いつか女友達の本音も聞いてみたいなぁ。
●独身シリーズです●
管理職を目指した理由が「独身」ー駐在くんが指摘したやつですね。