迷っていた「一人お疲れ様会」は結局「一人しゃぶしゃぶ」にしました。
仕事で銀座に出向いた際に『ざくろ』の看板を見かけ、「ちょうどいい、これを自分へのごほうびにしよ。」と思ったのです。
ランチタイムも終わりかけた午後2時、お店に入ってみると・・
そこはご高齢の、しかも普段着のご婦人方ばっかりでした。
いやー、すごく良いですね。
この光景を見て自分の仮説が立証された思いがしました。
その仮説とは「おばさんが元気なのは人生のカスタマイズが進んでるから」ってこと。
お会計は4,000円ちょっとでしたけど、この予算でフレンチかイタリアンでだったら、そのお店にはもうちょっと「おしゃれなマダム」が集っていると思う。
一方『ざくろ』に居たのは「ちょっとそこの信用金庫まで」といった服装の、飾らない先輩たちでした。
特別おしゃれしてなくても、「自分が心地いいライフスタイルを見つけてます」って感じがして素敵でした。
人生は日々カスタマイズです。
何を着るか、何にお金を使うか、何を食べるか、誰ともしくは一人で行動するのか。
いろいろ試してみて、自分が快適なポジションを見つけていくんだと思う。
だからマダムの方ももちろんナイスです。
若いうちはカスタマイズがまだ初期だったから、人に合わせてイライラしたりしてた。
だけど年齢を重ねるにつれ、無理しない、人にどう思われるかなんて気にしない、になって、とっても快適。
こういう人生のカスタマイズがだいぶ進んでるので、おばさんは元気なんです。
「おじさんは?おじさんだって年齢相応にカスタマイズされてるんじゃ?」と思った方もいらっしゃるかもしれません。
ここでおばさんに限定してるのは、自身がおばさんでおばさんのことしか分からないから。
ただね、女性の方がカスタマイズがちょっと先に進んでるような気がしないでもないです。
なぜなら、女の方がちょっと先に人生の選択を迫られるような気がするから。
たとえば私が高校生のころは、学力にかかわらず「女の子は短大か女子大にすれば?」という風潮がまだありました。
いまの若い人はだいぶ変わっているでしょう。
しかし私の世代では女の子は16、7才で「自分はお嫁さん路線かな?」と考えたわけです。
就職の時も、総合職なのか一般職なのか、選ばなきゃいけなかったしね。
そして、私は結婚できなかったけど、結婚した友達は「仕事は続けるか、子供ができたらどうするか?」で悩んでた。
それはある意味不自由ですし、時に重荷ではあるけど、選択の度に自分に向き合い、人生のカスタマイズが進んだな、と今は思えます。
一方の男性だって、女性とは違う難しい選択を迫られてきたでしょう。
それに、男性の方が「男なんだから〜せよ、という」社会的要請が強いかもですね。
私の世代で専業主夫になるのはものすごく難しかったと思う。
だから男はカスタマイズしたくても社会的にできないんだよ、という側面はあるかもです。
私の考え不足の面はたくさんあると思うので、どうかご容赦ください。
ともあれ。
久しぶりに食べた『ざくろ』のしゃぶしゃぶはすごい美味しかったですよ。
お肉はもちろん、シメの麺も春雨までぜんぶ美味しかった。
甘いものはあんまり・・と言いつつ、TOPSのチョコレートケーキまで付けて、「一人お疲れ様会」は大満足で終了しました。
そうそう、TOPSと言えば、銀座ざくろの向かいにあった赤坂TOPSは閉店してて超ショックでした。
カレーが好きで、あのお店でもよく一人ランチしてたのに・・。
ケーキだけ、同じ系列のざくろの店頭で販売し続けているそうです。
店内でも注文できます。
ああ、今度はTOPSのカレーが食べたくなってきたよ・・。
カスタマイズが進んだ元気なおばさん、「まんぼう」が明けたら、今度はTOPS渋谷にカレー食べに行こうかな。