前回の記事で後任について触れたので、今回は後任の採用について書いてみます。
基本的に、自分の後任の選考には関わっていません。
私が一緒に働くわけではないので、「この人は合格」とか「うーん、ちょっと難しいかな」などと言う資格がないと思ったんです。
だから採用プロセスから外してもらいました。
それでも、最終選考近くまで残った候補者に十分な専門知識があるか見て、と頼まれ、何人かの方とはお会いしました。
部長職のポジションだからか、候補者はみな40〜50代、中には50代後半の方もいらっしゃいました。
みなさん意欲的で、ポジティブ、元気。
他のInterviewerが心配していた専門知識、業界経験も問題なし。
しかし・・「とにかくこの仕事を辞めたい」と願っている私は、複雑な心境でみなさんと向かい合いました。
自分が嫌で仕方ないものを誰かに渡していいのかな・・?って。
でも・・転職ってそういうものだと思っています。
上司が、例の休戦炎上案件を「なんでそんな心配するんだ?」といぶかるように、
リスクを感じるポイントは人それぞれ。
もちろん能力や適性も人それぞれ。
他の誰かなら、ずっと上手にこの仕事をしてくれると思います。
私自身も転職の度に「誰かが嫌で辞めたポジション」を埋めてきたのです。
面白くて楽しい仕事もありました。
転職は「誰かは嫌がったけど自分には最高かもしれない居場所」を見つける活動なのかもしれません。
(新卒採用、業務拡大による増員はもちろん除く)
考えてみれば男女の関係も同じかも?
お互い初恋でない限り、素敵な彼/彼女は、誰かにフラれた相手かも。
誰かから愛想をつかされた人と一生添い遂げることもあるわけで。
転職はそれと似てるのかもしれません。
・・な〜んて私は一回も結婚したことがないからそんなこと言う資格ないですね。
管理職として、これまで多くの採用にか関わってきました。
(外資では、採用ポジションの直接の上司がHiring managerとして決定権をもちます。新卒除く)
ときどき、初転職の方で「脱藩か!?」と思うくらい悲壮な面持ちで転職活動してる方をお見かけすることがあります。
あまりに煮詰まったら「これって誰かが嫌で辞めた仕事なんだよな。でも自分には合うかも?」
と気楽に考えて転職活動した方が、案外うまく行くかな?って思いました。
ではでは今日も行ってきます!
●転職シリーズです●