いやー、ブログって本当にいいものですねー。
・・・と淀川長治さん風に書き始めたのには理由があります。
「縁切榎」に続き、ブログのお陰でまた良い情報を得られました。
一年しか働いてない会社のお陰で、年金がちょっこと増える、と分かったんです。
それをきっかけに
「厚生年金基金連合会のハガキってどういう意味なの?」
「ハガキに書いてるある金額って上乗せでもらえるの?」
・・といろいろ調べたところ、以下のことが分かりました。
- 「年金の引き継ぎのお知らせ」が届いてる人は、企業年金連合会からの年金を受けられる
- 「年金の引き継ぎのお知らせ」の金額は、ねんきん"定期便"に"一部"含まれる
- だだし、「お知らせ」の金額は、ねんきん"ネット"の試算額には含まれてない
- 年金"ネット”の試算を使えば、基金代行部分の金額が分かる
- 企業年金(厚生年金基金)連合会のハガキに見覚えが。だけどこれは何?
- そもそも「年金の引き継ぎのお知らせ」って何?
- 「年金の引き継ぎのお知らせ」があれば、企業年金連合会からの年金を受けられる?
- 年金基金の記録の確認には、フォームでの問合せが便利
- 年金基金の受給資格あった!しかもハガキより金額増えてた!
- 年金基金はどれくら上乗せなのか、年金事務所に聞いてみた
- ねんきん「定期便」の見込み額は、年金基金から支給額を一部含んでいる
- ねんきん「ネット」の見込額には、年金基金は含まれない
- ねんきん「ネット」の試算で、年金基金代行部分の金額が分かる
- 住所変更は電話で可、ハガキの再発行も可能
- やっぱり人生に無駄は無い
企業年金(厚生年金基金)連合会のハガキに見覚えが。だけどこれは何?
教えてくださったのは、妄想ワイフさんのこの記事。
(ありがとうございます!!)
この記事の中の、企業年金連合会のハガキに、見覚えがありました。
年金手帳と一緒に保管してるけど、このハガキが何なのか、よく知らなかった。
妄想ワイフさんは、企業年金連合会に電話で確認されて、年金額が増えることが分かったそう。
私も増えたら嬉しいけど・・
ダメ元で確認してみることにしました。
(私の持っているハガキは、名称が「厚生年金基金連合会」でした。名称変更があったようです)
そもそも「年金の引き継ぎのお知らせ」って何?
そもそもこのハガキは何なのか?
そこにはこう書かれています。
「あなたが加入していた厚生年金基金の年金支給義務を、平成○年3月31日付で厚生年金基金連合会が引き継ぎましたのでお知らせします。」
どうやら、昔〜勤めていた会社が、業界の厚生年金基金に加入してたらしい。
じゃあその厚生年金基金って何?(基礎知識のない私)
日本年金機構のホームページに説明がありました。
厚生年金基金制度は、国が行う老齢厚生年金の一部(報酬比例部分)の支給を代行し、これにプラスアルファ部分を上乗せして年金給付を行う仕組みです。
https://www.nenkin.go.jp/service/jukyu/roureinenkin/jukyu-yoken/0722.html
「プラスアルファ」「上乗せ」って良い響き。
私はその会社を辞めたけど、その時に掛けてい基金分の年金は、ちゃんと連合会が引き継いでる。
このハガキは、それを知らせてくれるようです。
「年金の引き継ぎのお知らせ」があれば、企業年金連合会からの年金を受けられる?
とはいえ、本当に受給資格があるのかな・・?
だって、私が年金基金に加入してる会社に勤めていたのは、20年以上前、しかもたった1年という短い期間だったんだもの。
しかもその会社、日本での事業をすでに大幅縮小してるんです。
きっと受給資格が無くなってるんだろうなぁ、と諦めつつ、
企業年金連合会のQ&Aを見てみました。
すると・・・
連合会では、厚生年金基金、確定給付企業年金の中途脱退者、または解散基金加入員及び終了制度加入者の年金の記録とその原資をお預かりしています。
「年金の引き継ぎのお知らせ」又は「移換完了通知書」 をお持ちの場合、企業年金連合会からの年金を受けられることとなります。ご不明の場合は、コールセンターへお電話いただくかフォームでお問い合わせいただきますようお願いいたします。
赤字で強調したのは私ですが、ぜひそこにご注目ください。
「年金の引き継ぎのお知らせ」ハガキを持ってる人は、厚生年金基金を上乗せをもらえるってこと?
萎んでいた期待が急に膨らんだ!
年金基金の記録の確認には、フォームでの問合せが便利
結論から言うと、電話で問い合わせた方が早いし、情報量も多いです。
だけどその日のうちに回答メールが来て、とにかく企業年金連合会に、私の記録があるかどうかだけは分かった。
ジャスミン様
ご入力された情報を確認した結果、当連合会でお預かりしている記録と一致いたしま
した。以下の手続きを希望される場合は、お手数ではございますが、下記コールセンターに ご連絡ください。
なので、自分やご主人の会社が年金基金に入ってたか知りたい、という方は、
まずフォームで問い合わせてみてはいかがでしょう?
年金基金の名称などは分からなくても大丈夫。
フォーム入力に必要な情報は、基礎年金番号、氏名、生年月日くらいでしたから。
年金基金の受給資格あった!しかもハガキより金額増えてた!
受給資格以外のことは、電話で詳しいことを伺いました。
その結果、65歳から厚生年金基金が、ちゃんと支給されるそうです(詳細は後述)。
しかも終身!
さらに、金額は、ハガキに書いてあった金額より増えて約5万円(年間)!
わーいと喜びたいところですが・・・もう一つ知りたいことがある。
ハガキの書いてあった金額のうち、どれくらいが上乗せ(プラスアルファ)なの?
年金基金はどれくら上乗せなのか、年金事務所に聞いてみた
日本年金機構の説明には、こんなことも書いてありました。
厚生年金基金加入員期間にかかる部分(基金代行部分)の支給義務は、基金等に移されているため、国から支給される老齢厚生年金(報酬比例部分)は、代行部分が差し引いて支給されることになります。
またまた赤字部分は私が強調しました。
もしかして、「年金の引き継ぎのお知らせ」ハガキに書かれてる金額は、
ねんきん定期便に記載されている金額の一部なの?
企業年金連合会に電話した時、一緒に聞いてみたのですが、
「ねんきん定期便の記載については、こちらでは分からない。年金事務所に確認してほしい」
との回答。
というわけで、今度は年金事務所にも問い合わせしました。
ねんきん「定期便」の見込み額は、年金基金から支給額を一部含んでいる
年金事務所に電話でお伺いしたところ、丁寧に教えてくださいました。
- 厚生年金基金の支給額は、代行部分と独自部分、この2つの合計
- ねんきん「定期便」の見込み額には「代行部分」が含まれてる
んだそうです。
(報酬比例部分、という欄)
つまり、
ねんきん「定期便」の予定額に、連合会からのハガキに書いてる金額が、
まるまる上乗せされるわけでは無い
のですね。
ねんきん「定期便」の見込み額に、別途上乗せされるのは、「独自部分」のみだそうです。
(いろんな様式があるのかもです。
私が受け取ったハガキには金額が一つしか書いてなかったけど、
代行部分、独自部分の内訳が明示されてる場合もあるのかもしれません)
こうなると、独自部分と代行部分の内訳が知りたくなってきます。
詳細な内訳は電話では答えられず、年金事務所に出向けば教えてくれるそうです。
だけど、年金事務所は基本的に平日しか空いてないので、できれば出向かずに内訳を知りたいですよね。
しかし、ねんきん「ネット」を使って、現時点の「代行部分」の金額が分かりました。
ぜひ続きを読んでください。
ねんきん「ネット」の見込額には、年金基金は含まれない
ここでご注意いただきたいことがあります。
ねんきん「ネット」で将来の年金額を試算した場合の結果には、
年金基金の金額は含まれて無い
んだそうです。
ねんきん「ネット」であり、ねんきん「定期便」では無いことにご注目。
ねんきん「定期便」と「ネット」では、将来見込み額の表示方法が違うんですって。
ねんきん「ネット」で試算をすると、厚生年金基金を含まない金額が、「受給予定年金見込額(月額)」として表示されます。
だから、
ねんきん「ネット」で将来の年金額を考える時には、連合会からのハガキに書いてある金額を足してOKなんですね。
このFPさんの記事が分かりやすかったです。
ねんきん「ネット」の試算で、年金基金代行部分の金額が分かる
さらに便利なことに、
ねんきん「ネット」では基金代行部分の金額が、
「〈ご参考〉基金 代行部分(月額)」と別書きされます。
これを使えば「年金の引き継ぎのお知らせ」の金額の、代行部分と独自部分の内訳が分かるのでは?
- ねんきんネット試算結果に表示された<ご参考>の月額を12 倍して、代行部分の年額を求める
- 「年金の引き継ぎのお知らせ」ハガキの金額を確認
- 1と2の差額が、年金基金の「独自部分」の年額
になりますよね。
こうして、年金事務所に出向かなくても、独自部分の金額が分かりました。
そしてこの独自部分こそが、ねんきん「定期便」にプラスアルファで払われる金額、と言えそうです。
年金事務所で電話に出た方にも聞いて、「その理解で正しい」と言っていただきましたので、おそらく大丈夫。
だけど、確実な金額を知るには、年金事務所に出向くのがいちばんです。
住所変更は電話で可、ハガキの再発行も可能
厚生年金基金の支給開始は、普通の年金と同じ、65歳だそうです。
住所や氏名の変更は、それまでに行えばいいとのこと。
しかし企業年金連合会で、電話で住所変更してくださるとのことでしたので、ついでにお願いしました。
この記事を読んで、「ハガキを失くしちゃった」と心配になった方も大丈夫。
ハガキはあくまでお知らせなので、無くても受給手続きに支障は無いそう。
でももし、「この機会にお知らせハガキを持っておきたい」という場合は、
電話やネットで再発行依頼ができるみたいですよ。
やっぱり人生に無駄は無い
自分が分からないことを調べながら書いてたら、すっかり長い記事になりました・・。
それに説明が下手ですみません・・。
結局ですね、企業年金連合会に教えてもらった5万円の内訳は、
代行部分が年間4万円、独自部分が年間1万円、でした。
なので私の場合、「基金に加入してたので、年金増えたー」と言える部分は、年間1万円、ってことになるかな。
少し前なら「年間1万円かー」とガッカリしたことでしょう。
しかし、セミリタイアを決意した今なら、
そしてアドセンスの収益が一桁ばかりの今なら、
毎月約1,000円頂けるありがたさが身にしみます。
年金基金に加入していた会社は、財務的に危なくて、1年ちょっとで辞めました。
良い思い出など無い会社だった。
だけど、あの会社にたった1年在籍しただけで、年金がちょっと増えたのね。
年間では1万円だけど、終身だから、85歳まで生きられれば20万円。
ありがたやありがたや。
ブラック企業で親友を見つけた話のように、やっぱり人生に無駄は無いんだなぁ。
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