この週末は、土日に連続して、既婚者の悩みを聞きました。
しかも、「一人になりたい」と、どちらも同じ悩みでちょっとびっくり。
「旦那さんと居ると息が詰まる・・」んだそうです。
あらま。
しかし詳しく聞いてみると、「もう好きじゃない」とか、そんな深刻な話ではなかった。
「嫌いになったわけではないけど、ずっと一緒なのは一人の時間がなくて苦しい」らしい。
旦那さまは一人娘を溺愛→まだ小学生の娘は恩人ちゃんにべったり→結果的に旦那さまが彼女にべったり、
という状況に息が詰まる、ということらしいです。
日曜日は、大学の同級生にしてご近所の「やたらオシャレくん」から、同じような話が。
「子供たちも大きくなったので、しばらく一人暮らししたい」とのことで、
こちらはさらに長期の「一人の時間」を求めてる様子。
「えー!?別居したいの?」と驚いたら、やはり重大な夫婦の危機ではなかった。
やましい動機はなく、奥さまのこともちゃんと好き。
その証拠に「心配なら、僕の隣の部屋に彼女が住んで、ゆるく監視してもらって構わない」んだそうな。
そこまでしてでも「一人暮らしをしたい」んですって。
恩人ちゃんは、フルタイムで働くワーママなので、24時間ずっと家族と一緒ではない。
やたらオシャレくんは、大きな家に住み、書斎まで持ってる。
二人とも、一人になる時間があるのにどうして?
深堀して聞いてみると、どちらも「自分のペースで生活できない。振り回されてる感じが苦しい」ということのようです。
なるほどー、それは孤独な独身の私にも、理解できるかも。
自己決定権が幸福を決める、という話はよく聞きますよね。
たとえばこの神戸大学の調査とか。
家族がいたら、勝手には生きられないものね。
私は自分の裁量でセミリタイアを決められたけど、家族がいればそうはいかない。
そんな大ごとじゃなくても、何時にお風呂に入るか、週末をどう過ごすか、ということすら、自分の自由にならないのが辛いんだって。
二人とも、家族を大切にするあまり、家族に合わせ過ぎて、家庭の中で自己決定権を失ってしまったのかなぁ。
だってね、二人に「旦那さま(または奥さま)に話してみたら?」って提案したら、
「相手が悲しむだろうから、『一人になりたい』だなんて言えない」って言うんだもん。
あまり自分を抑え過ぎない方がいいと思うけどなぁ、とそれぞれに言いましたが、どうなることやら。
「人は一人では生きていけない」とはよく言われるけど、生きていくには一人の時間も必要、ということでしょうか。
はぁ、私のあまりある孤独な時間を分けてあげたいわ。
私から見たら、二人ともすごく幸せそうなのに、それでも悩みはあるものなのね。
今日も一人の私は、トボトボと出社してきます。
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