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昔の同僚たちと、ご飯を食べました。
転職が多い、我々外資系族にとっては、「今どこにいるの(どこで働いてるの)?」は
定番の挨拶です。
その時も、そのセリフで会話が始まったのですが、
ある人から、意外な言葉が飛び出した。
「私いま、日系の○○社にいるのよ」
友人が日系企業を選んだ「痛い」理由
えっ、それは意外。
この人は確か、ほとんど日本企業で働いたことがないはずなのに。
どうしてまた?と尋ねると
「外資系は、変な人が多くて、疲れた。
日本企業は、そこまで変な人はいないから」
あ痛たたた・・・
残念ながら、反論できない。
社会人人生のほとんどを外資系で過ごしてる私たちにとしては、
「そんなことないよ」と否定したいところだけど・・・。
私は、つい最近「ヘン(変)・上司」ガチャに当たったばかりだもんね↓。
自分自身にも、思い当たるフシがあるので、痛いところを突かれた・・・。
日系企業からはぐれてしまった人たち
外資の仲間内では、「私たちは、日本企業になじめなかった流れ者の集まりよね」と、
自嘲気味に笑い合うことがあります。
例えば、ランチに行く時間が、当番制で決まっていたり、
デスクの配置により、お互いの行動が目に入る環境になっていたりと、
集団行動が苦手な私にとって、日本企業は「ちょっと息苦しい」と感じることが多い。
裏を返せば、日系企業には、そういった行動規範を守れる人材が集まってることだよね。
元同僚が言うように、「そこまで変な人」は、そういうルール守れないから、
外れ値は、自然に他(外資)に流れていく構造になっている気がする。
「ランチなんて、お腹が空いた時、お店が空いてる時にいけばいいじゃん」
と思ってしまう方なので、外れ値、つまり変人なのかもな・・・。
外資は、クビにできる前提で人を雇う
外資系企業に、「外れ値人材」が集まるのには、他にも理由がある気がしてて、
それは「合わなかったら、クビにすればいいや」という前提で、気軽に人を採用してるんじゃないか?ということ。
管理職時代、自分が採用側だったけど、確かにそんなマインドだった。
試用期間でさようなら、も普通だったし。
日本企業で採用をした経験がないので、実態は分かりませんが、
「クビにできない」という状況であれば、慎重にリスク要素を排すでしょうから、
そこでも自然と、すごく変わった人をうっかり採用してしまう、という可能性を低くできる気がする。
私もこのブログで、身近な人のクビを記事にしていますし・・・
▷ 急展開。ダメ社員さんは「実質クビ」だそうです。でも・・・
自分自身も、「いつクビになるか分からん」と怯えて、住宅ローンを返済していた。
▷ 住宅ローンを繰上げ返済したのはクビになる可能性があったから
このように、外資系企業においては、クビは普通。
気軽に採用のやり直しができるので、うっかり変人を雇ってしまうんじゃないかな。
採用が「質よりスピード重視」な理由
そんな話をしていると、ある人は「本国(本社)もいけないよね」と言う。
・・・確かに!
クビが普通な上に、転職はもっと普通なので、外資系企業には、常に空きがある。
空席が長引くと、「少ない人数で仕事回せてるじゃん。じゃあそのヘッドカウントは、
クローズね」と、本国に人員数を減らされてしまう。
なので、人が辞めると「空きを早く埋めなきゃ!」ということで、
質よりもスピード重視で、採用をしてしまう傾向がある。
うっかり、ハマらない人材を採っちゃっても、試用期間で切ればいいからね。
私の「ヘン・上司」も、試用期間で終わる予感がしてます。
(相変わらず、奇行が目立ってます・・・)
「うっかり採用」のおかげで、今がある
でもまぁ。
私は、そんな「うっかり」のおかげで、今がある。
私が、新卒で就職した日本企業を飛び出したのは、もう30年近く前のこと。
当時は、転職、特に女性の転職なんて、一般的でなかったの。
ある外資系企業が、外れ値、英語力、キャリア無し、な私を、
「うっかり」採用してくれてなければ、どうなっていたことやら。
そして、そうした「うっかり採用」の連続で、このメンバーとのご縁もできたし、
「うっかり採用」に、感謝しなければ。
日系企業に転職した、くだんの友人は、「周りがみんな良い人なので、
今のところ、この転職は正解」と言っていて、楽しそうです。
彼女が、自分に合う会社を見つけられて、よかった。
● ジャスミンが見た、外資系ITの実態シリーズ ●
▷ 英語力:外資系社員の英語力ってどれくらい?ーペラペラの日本人の方が少数!?
▷ 給料:外資系企業の年収はなぜ高いのか?ー外資には「あのイライラ」が少ない?
▷ 学歴:外資系社員の学歴ってどんな感じ?ー「知られてない」って楽ですよ
変わった方は、どこにでもいるのかな・・・