だけどちょっと楽しいこともあったんです。
上司が高級ランチをご馳走してくれました。
「もうすぐ辞めるのに頑張ってるね。よし、ランチ行くか」と誘ってくれた。
向かったのはボスお気に入りの和食屋さん。
ランチは2千円〜5千円なので、自分でも何度か行ったことがあります。
お店に着くと、番頭さん的立場の人が「今すぐ奥の個室を片付けます。少々お待ちを」といそいそと準備してくれました。
お金持ちのボスは毎回高いメニューを頼むのでしょう。
さらには白人男性、ハンサム、おしゃれ、おまけに性格まで良い。
●過去記事ー必ず良い方に解釈してくれる上司●
そういう人には、予約なしにぷらっと来店しても、こちらからお願いしなくても、自動的に個室を使わせてくれるのね。
日本語で愛想よく「ご飯大盛りネ!」などと言う上司に、仲居さんたちもみなさん嬉しそうに接客してくれました。
5千円のランチでもデザートは1つのはずが、サービスで抹茶アイスが追加されてました。
私が自腹でたまに来る時とぜんぜんサービスが違うわー。
少し前にはこんなこともありました。
超美人の同僚と普通の中華屋さんに行ったら、サービスでミニチャーハンがついてきた。
同僚によると、「このお店は気前がよくて、しょっちゅうおまけをサービスしてくれる」そうです。
いや、私も何回も来てるけど、おまけのサービスは初めてだ(笑)。
そっかー。
お金持ちや美人に別世界があることは知ってた。
でもそれはどこか別の、私には入れない所にあると思ってた。
実際は、いつもの中華屋さんみたいな、私が物理的に出入りしてる場所に重なって存在してる、パラレルワールドだったのね。
それでみじめな気持ちになったかというと、ぜんぜんそんなことはなく、
「一緒に美味しいおまけをもらえてラッキー」とか「別世界を垣間見られて面白い」と思う。
だって、私の世界も、それはそれで十分幸せだもの。
こう考えられるようになったのは、おばさんになったお陰かも知れません。
50余年の人生を生きるうち「自分は自分の人生を楽しめばよい」と思えるようになりました。
おまけがあってもなくても、ランチは十分に美味しく、上司・同僚との会話は楽しかったのです。
「お金持ちや美人には余計な苦労がある」と、相手を下げる方法もあるとは思うけど、それだと相手の世界にフォーカスしたまま。
他人の人生は生きられないもん。
自分の世界にある幸せを数える方が、ずっと簡単です。
今よりを資産を増やす生き方からは下りることにしました。
そうやって一つずつ、自分なりの幸せを増やしていきたいと思います。
記事用にチャーハンの写真を探してたら、お腹が空いてきちゃいました。
近所の"庶民的で"美味しいパン屋さんへでも行ってきます。
●おばさんになってよかったこと、こちらの記事もよかったら●