前回書いたように、退職を決めたら心に余裕ができて久しぶりにオシャレしたくなりました。
しかしファッションセンスは無いので、オシャレのような感覚的なものも、本などで勉強する必要がある。
そこで買ったのが、スタイリストの地曳いく子さんと漫画家の槇村さとるさんによるファッションエッセイ。
でね、この本で学んだメイクで出社したら、男性役員に「あれ?いつもより幸せそうに見える」と言われました。
これはうれしい褒め言葉!本を買った甲斐があったわぁ。
ババアに足りないのは愛!+60からのHappyおしゃれBOOK (集英社学芸単行本)
タイトルに+60とあるように、地曳さんと槇村さんは還暦を迎えたセンパイです。
私は50代前半だけど、超絶オシャレな60才=普通の50代が参考にできるレベル感でした。
それに槇村さとるさんのイラストが素敵かつ懐かしくて、それでこの本書いました。
(そういえば小学生の頃「さとる」というお名前から槇村さんって男性だと思い込んでた)
「んまあ!ババアですって!?」と血圧が上がってしまった同世代のみなさま。
ここでいうババアは、
B=Beautiful(ビューティフル)
B=Brilliant(ブリリアント)
A=Age(エイジ)
という素敵な意味なので、落ち着いて血圧を下げてください。
他人に「おばさん」と蔑まれるのは確かに不愉快。
だけどオシャレになりたいなら、年齢による顔や体型の変化を受け入れた上でメイクやファッションを考えた方がいいですね。
「いつもより幸せそうに見える」と言われたメイクも、顔が間延びした中年向けの補正テクニックを取り入れました。
顔が間延び、って悲しいけど事実ですよ。
若い頃の自分の写真を見ると「今よりも顔が『短い』」って思いますもん。
ちゃんと"ファクト認識"しなきゃだな。
それで、
- 間延びした目と眉の間を埋めるように眉の下側を太くするとか、
- 下のまつげにもちゃんとマスカラするとか、
という、すぐできるアドバイスを実践しました。
特に効いたのが、地曳さんのこのコメントですよ。
ちなみに私は眼瞼下垂手術をしたにもかかわらず、まぶたが下がり、目にかぶさることでアイラインが見えなくなりがちなので、昔の倍の太さで描いています。だまされたと思ってやってみてください。その効果に驚きますよ。
この「アイライン倍幅」は本当に効果がありました。
若い頃にアイラインを倍の幅にすると「気合い入れすぎ」の顔になってたのに、50代の今はちょうど良いんだなぁ、発見。
「いつもより幸せそうに見える」と言われたのも、この「倍幅アイライン」のおかげだと思います。
(ちなみに、私が落ち込んでた時に「近くの公園へ行って空でも見上げて来なさい」と言ってくれたあの役員です。)
役員に「空でも見上げて来なさい」と言われた日 - 管理職辞めたいです日記
本の中には、「それは私には冒険すぎる(&高すぎる)ので買えないなぁ」というお洋服も紹介されていました。
だけど普通のBBAでも、すぐ取り入れられるアドバイスもたくさんあって助かった。
たとえば「全部を一気にアップデートしない。小さなオシャレをミルフィーユのように重ねる」というのもその一つ。
いま流行りのビッグシルエットを取り入れたのなら、色味やディテイルはベーシックでOK、とか。
それならユニクロのセーターやTシャツを2サイズくらい大きくするだけで試せるな。
ファッションや美容以外の、Happyに生きる秘訣のお話もすごく勉強になりました。
私には年上の友達がいないので、還暦を過ぎても楽しくいきいきとしてしてるセンパイの言葉はとてもありがたいのです。
読み終わって「幸せな人とは『自分で自分を幸せにできる人』のこと」だと思った。
それができるものなら、ファッションやメイクでなくてもなんでもいいんですね。
やっぱり、人生はカスタマイズですよ。
今日は(も)単独行動で誰にも会わないけど、倍幅アイラインで機嫌良く過ごすとします。