フリーランス元請けの、元(通称)さんから、うれしい話を聞きました。
二人のフリーランス仲間が、私に感謝してくれてるらしいんです。
これはうれしい・・・。
半年に及ぶ無職の後、フリーランス見習いとして再出発しましたが、
ミスや自己嫌悪で、眠れない日が何度ももありましたから。
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専門知識よりも、感謝されていること
私もようやく、力を発揮できて、人の役に立てるようになってきたかー!
・・・と喜んでいたら。
感謝されてる理由が、思ってたのと、だいぶ違った。
「ジャスミンさんは言い方がやさしい。癒し。」
「ジャスミンさんはタイムリーに情報共有してくれるので、やりやすい」
こんな理由で、褒めてくれていたのだそう。
そうか、私の知識が役にたったわけではないのか・・・。
少々複雑な心境ではありますが、褒めてもらったことは素直に喜ぼうかな。
「は?NotionとGitHub、使ったことないんですか?」
と呆れられてたトロいおばさんが、
「一緒に仕事しやすい」って言ってもらえるようになったんだもんね。
会社員出身おばさんのコミュニケーションがウケた?
私たちは、完全リモートのフリーランスどうしで、やりとりのほとんどがSlack。
私は今でも、Slackに不慣れです。
▷ おばさん、Slackに泣くー出社・対面ってありがたかった
フリーランスが長い人の中には、友達どうしのLINEかと思うような、
短い言葉でやり取りしてる人もいて、だけど、
コミュニケーションを、すべてテキストでやるのは本当にめんどうだから、
ぶっきらぼうな言い方(書き方)になってしまうのも理解できる。
しかし、私はおばさんですから、「面倒だなー」と思っても、
それなりに丁寧な言葉で書きます。
あとは、フリーランスの「分からないなら、自分でどうにかしてください」
カルチャーも影響してるかも。
そんな環境の中、私が会社員感覚で、言葉多めで情報共有してたら、
「連絡が密で助かる」となったのかな?
希少性はなんだっていい
いつもは皆さんの足を引っ張ってる「おばさんぶり」が、
コミュニケーションでは逆に良かった、ということかもしれないね。
今参加してるフリーランスチームでは、おそらく私が最高齢。
おじさん、おばさんは珍しいですから、普通にしてるだけで、希少性が発揮できたんですね。
私は別に、本当に性格が良くて優しいわけじゃない。
50代女性として標準的な言葉遣いが、環境を変えたら「優しい・良い人」ってことになった。
仕事の優位性って、単に比較の問題だもんね。
たとえば私の英語力も同じ。
ネイティブスピーカーや帰国子女だらけの環境に行けば、私は下位グループですが、
「英語嫌いだよー」って人が多い場所では、「英語ペラペラ」ってことになる。
希少性、優位性を発揮して戦えるなら、その武器は「おばさん力」でもなんでも良い、
そんな気がする。
「良い人スキル」は仕事の武器になるか?
うーん、これはなかなか示唆深いぞ。
ちょぴっと評価されたということは、
もしかして、この「おばさん力」=「良い人スキル」が、
フリーランスの世界でやっていく鍵になるんじゃないか?
だって、専門知識は、「上には上」の世界だし、
変化の激しいSaaS系やAIツールについて、今から、人より詳しくなるのは至難の技。
私はしょせん、新卒の時は一太郎・花子で、Windows95の出現に興奮した世代ですから。
だったら、
「すごい人はいっぱいいるけど、中くらいのレベルで頼みやすい人の方がいい」
という需要に、お応えしていく方が、細く長く、やっていかれるんじゃないか?
そんなことを考えるきっかけになりました。
「自分を売る」ということ
みなさんとっくにお気づきのとおり、本当の私は性格が悪い。
「良い人風に振る舞うスキル」を、長年のうちに獲得しただけ。
それも、50代の女性は普通レベルで、たまたま今の環境でレア感が出ただけ。
そもそも、「良い人風に振る舞うことで、この世界で生き残ろう」と考えてることが、
性格が悪い証拠です。
それでもね・・・
フリーランスになり、自分のスキルが商品になった以上は、
どうやって自分を売っていくか、考えなくちゃいけないのです。
何度も転職をしてきたので「自分を売り込む」ことに慣れてるつもりだったけど、
個人事業主になったら、より生々しいわ。
専門知識どころか、「良い人スキル」だって、人と比べたらキリがない。
でも、どうにかして、自分の手持ちのカードで、生きていくしかない。
ホームページも名刺もできたけど、それだけじゃ、お金は入ってこないものね。
自分にとって、いちばん心地よいセミリタイア生活を目指して、
試行錯誤は続きます。
●おばさん力による貢献には、こんな方法も●
おばさん力は生きるのに役立つ!