辞めた会社の役員ご夫妻と、ご飯を食べました。
「空でも見上げてきなさい」って言ってくれた、この人です。
「退職から半年以上経つけど、元気でやってる？
奥さんと〇〇でランチするんだけど、ジャスミンもおいで」って、誘ってくれた。
退職してからも、気にかけてもらえるなんて、本当にありがたいです。
アメリカ人は、カップルで会社の行事に参加されることが多いので、
奥さまとも、何度かお会いしたことがあります。
いつ見ても、仲が良く、素敵なご夫妻。
そんなお二人を見ていて、忘れてた感情を思い出しました。
「いいなぁ、やっぱり、一度は結婚してみたかったなぁ」って。
いや、「忘れていた感情」ではないな。
心のどこかで、いつも、ちょっぴり、独身であることを、気にしてる。
だってこのブログ、独身のネタが、多いもんね。
● たとえばこの記事とか ●
最近も、こんなことがありました。
ベッド売り場に足繁く通っていた時のことですが・・・
▷ 関連記事：ベッド売り場に泊まりたいー硬め、柔らかめ、マットレス選びに悩んでます
どの店員さんからも、「奥さま」と呼ばれたのです。
・・・マットレスの硬さはいろいろで、最後は「奥さま」の好みです。
・・・最終的に、お決めになるのは「奥さま」ですか？
・・・「奥さま」がお好きでしたら、こちらの低反発のタイプもいいですよ。
などなど。
うちのベッドはセミダブル。
ダブルではないけど、シングル以外のマットレスを探してる、中年の女性客には、
「奥さま」と呼びかけるのが、いちばん無難なんだろうね。
ただね、これ、昔はけっこう、辛かったです。
特に、MAX焦っていた30代後半とか、40代でも、別れたばかりの時とかは、
買い物中、「奥さん」って呼ばれるたびに、
独身コンプレックスが刺激されて、いちいち凹んでました。
あ、呼んでくれた人たちは、ぜんぜん悪くないですよ！
これは、受け取る側の私の問題。
（アドラーの、課題の分離ね）
しかし、年齢を重ねるうちに、「奥さま」と呼ばれても、気にならなくなりました。
最初は「内心で苦笑」くらい。
そのうち、その苦笑いすら、出なくなり、今ではたとえば、
購入を決めたくない時なんかは、「帰ってうちの人と相談します」などと、平気でウソを(笑)。
だから、もう「奥さま」って呼ばれても大丈夫！
・・・なんて、思っていたんけどねー。
役員の奥さま、つまり、「本物の奥さま」を見たら、また少し、寂しい気持ちを思い出しちゃいました。
UnsplashのSheggeor lakerが撮影した写真
こういう話をすると、友人たちは、「今からでも諦めるな！」って励ましてくれます。
だけど、この役員ご夫妻をはじめ、同世代の友達夫婦のような、
素敵な関係になるためには、年月が必要だろうと思う。
長い時間をともに過ごし、いろんなことを乗り越えたからこその、信頼関係。
そういう関係を築くには、やっぱりもう遅いような。
「奥さま」って呼ばれても大丈夫・・・には、一生ならないかもしれないです。
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残りの人生、長いような短いような50代
