すっかりハマってしまった、国立国会図書館。
▷ 【パラダイス】国会図書館で、思い出の雑誌に再会ー無料で学べる!楽しめる場所(2)
先日読みたくなったのは、子どものころに好きだった児童書でした。
国立国会図書館オンラインで検索したところ、
国会図書館の別館である、「国際子ども図書館」に収蔵されてると分かりました。
場所は上野。
さっそく行ってみたら・・・そこは夢の国でした・・・。
いやー、これは、私が子ども時代に行きたかった!!
お子さんがいらっしゃる方は、ぜひ一度訪れてみて欲しい場所です。
赤ちゃんと一緒のママさんも、たくさんいらっしゃいましたし、
私のような、一人の大人も、男女問わず、多く見かけましたよ。
そこで再会したのは、懐かしい本と、不器用だった子どもの頃の自分でした。
子どもの頃って、たんに可愛い絵本に喜んでいただけじゃなくて、
社会問題や、芽生え始めた自立心に、子どもなりに大変だった人間関係に、真剣に向き合ってたんだよね・・・。
「何かが上手くできなかった頃の自分」を思い出すのって、意外と大切なんじゃないか?
国際子ども図書館で、そんなことを考えました。
- 国際子ども図書館とは
- 国際子ども図書館は、建築も素敵
- 入館や展覧会だけなら、登録不要
- これは子どもの頃に行きたかった!
- 国際子ども図書館には、ミュージアムもある
- 子どもなりに、戦争や社会問題に真剣に向き合ってた
- 「できなかった頃の自分」を思い出す
- 国際子ども図書館の所在地、開館時間など
国際子ども図書館とは
国際こども図書館は、国立国会図書館の分館です。
国会図書館は、日本国内で発行されたすべての出版物が納入されますが、
そのうち、児童書とその関連書が、国際子ども図書館に収められるそう。
国内外の児童書(絵本、読み物、昔話、知識の本など)と、児童書・児童文化に関する調査研究にご利用いただける研究書、参考図書などの関連資料を広く集めています。特色あるコレクションも所蔵しています。
子どもだけでなく、大人も、誰でも利用できて、入館、資料の閲覧、展覧会が無料です。
出ました、無職にやさしい無料!
場所は東京の上野公園内です。
国立東京博物館と、東京芸術大学の間あたりでした。
詳しい所在地や、休館日などは、この記事のいちばん下に記載しました。
国際子ども図書館は、建築も素敵
私が行った日は、こんな風に、工事中だったのですが・・・
本来は、こういう壮麗な建物みたいです(画像は公式よりお借りしました)
工事が終わるころ、また来なきゃ。
こちらは、催し物などを開くホール。
内部も素敵ですねぇ・・。
施設の様子は、こちらのページから見られます。
入館や展覧会だけなら、登録不要
入館時のことも、書いておきます。
国会図書館は、登録をしないと入館できませんでしたが、
国際子ども図書館の場合は、入館だけなら、登録は不要でした。
こういう、絵本を読めるお部屋も、登録不要で利用できます。
ただし、後述する、資料室への入室時には、申請書の記入か、国会図書館の登録利用者カードの提示が必要でした。
私は、国会図書館で登録利用者カードを作成したので、それが使えました。
これは子どもの頃に行きたかった!
上の写真のような、自由に絵本や児童書を手にとれる部屋が、たくさんあるんですよ。
開架スペースにある本なら、お子さんでも、自由に読めます。
この日も、赤ちゃんや小さい子がたくさん訪れていました。
素敵な建築の中に、素晴らしい本・絵本が詰まってる・・・。
これを夢の国と言わずして、なんと呼ぶ!?
これ、子どもの頃に訪れてたら、嬉しすぎて発狂してたと思います。
(本が大好きな、子どもでした)
どうして子どもの頃、私をここに連れてきてくれなかったのー?
と、両親を一瞬恨んだのですが、国立初の児童書専門図書館としてオープンしたのは、いまから22年前の、2000年(平成12年)だそう。
22年前も、思いっきり大人だったわ。
帝国図書館として建設され、子ども図書館となる前は、国会図書館の上野支部だったとのこと。
あゆみ|概要|国際子ども図書館について|国立国会図書館国際子ども図書館
今のお子さんは、こんな素敵な図書館があって、羨ましいです。
国際子ども図書館には、ミュージアムもある
いや、子どもだけじゃない。
ここは、大人にとっても、楽しくて、学びのある場所です。
国際子ども図書館には、ミュージアムスペースもあり、
私が訪れた日は、スペイン語圏の、絵本や児童書を展示していました。
こちらも無料で観覧できます。
この展示は、単に、可愛らしい本を紹介しているだけではありませんでした。
ある児童書では、主人公が、素直になれない自分を持て余していた。
中南米の児童書では、移民や貧困問題を扱った本もありました。
子どもなりに、戦争や社会問題に真剣に向き合ってた
そうだった。思い出した。
子どもの頃の私だって、芽生え始めた自立心を持て余したり、社会問題について考えたりしてたんだ。
もう一度読みたい本があって、国際子ども図書館に来たんだけど、
その本は、戦争に関する本です。
戦前生まれの作家が、子ども時代に経験した太平洋戦争を回想した、児童書。
明るく楽しい本だって、たくさん読んだのに、
40年以上経って、もう一度読みたい、と思ったのが、戦争の本だった。
どうしてだろう?
子ども時代は、人生経験が少ない分、一つ一つの問題を、真剣に受け止めてたから、
自分の国で起きた、悲惨な戦争のことが、ずっと心に残っていたのかもしれないね。
「できなかった頃の自分」を思い出す
その本は、書庫にあるということで、資料室で閲覧させてもらいました。
資料室は、前述の通り、住所氏名などを書いた申請書を提出するか、
国会図書館と共通の、登録利用者カードの提示が必要でした。
また、国会図書館同様に、不透明なバッグの持ち込みや、水分補給は禁止でした。
半世紀近い年を経て、ご対面できた、児童書。
正直に言うとね、本の内容にもう一度感動した、ということは、無かったんです。
代わりに襲ってきたのは、「ああ、あの頃は、うまく生きられてなかったな」という思い。
人生経験が、たった10年しかなかったんだもん、当たり前なんだけど。
戦争のこと、家庭のこと、友達のこと、自分自身の心のこと、
そういう問題に、対応するのが、ぜんぶ初めてだったあの頃を思い出して、ちょっと、息苦しくなりました。
大人になって、一応、なんでもできるようになった。
だけどそれは、当時の幼い自分が、不器用に頑張ったからなんだよね・・・。
今できることを、できなかった時の自分を、ときどき思い出すのって、
あんがい、大切なことなんじゃないか?
そんなことを思ってしまいました。
国際子ども図書館の所在地、開館時間など
- 所在地:東京都台東区上野公園12-49
- 休館日:月曜日、国民の祝日・休日(5月5日のこどもの日は開館)、年末年始、第3水曜日(資料整理休館日)
- 開館時間:9:30-17:00
混雑時には、整理券による入場制限があるようです。
(私が訪れた平日は、ガラガラでしたが。)
詳しくは、公式サイトをご覧ください。
上野は、動物園も、博物館も美術館も楽しいけれど、こちらの絵本の図書館もオススメですよ!
お子さんと一緒でも、私のように一人でも、ぜひ足を運んでみてくださいね。
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