先日、「昔の同僚からどう見られてるか、ちょっと気になる」って記事を書きました。
▷ 自分だけの公園、自分だけの幸せー高所得の元同僚が、今の私を見たら?
でも、そんな心配は、杞憂でした。
なぜなら、あの人たちも働いてなかったから。
それどころか、セミリタイアと節約生活を誉めてくれて、すごくうれしかった。
私は「世間の目」という名の、自分の中の古い価値観に、こだわっていたのかも・・。
それにしても、あの仕事人間の二人まで「プチ早期退職」するなんて、
どうしても、「FIREブーム」との共通点を感じてしまいます。
- 先輩男性たちが、60才前後で引退してた
- 仕事人間が、「プチ早期引退した理由」
- 平均健康寿命は、男性72.68年、女性75.38年
- おじさまの引退ブームと、FIREブームに共通点はあるのか?
- セミリタイア・節約生活をはげまされて、うれしかった
先輩男性たちが、60才前後で引退してた
数社前の同僚3人と、飲み会をしました。
同僚というよりも、当時の上司たちってところかな。
私以外はみんな、あの会社のCクラスだったので。
飲み会参加者の年齢は、3人が、59〜61才のアラ還の男性、
私だけアラフィフ女性、という構成でした。
私たち外資組は、転職を繰り返すので、誰も、あの会社には残っていないけどね・・。
▷ 短期間なら誰でも「良い人」ー私が職場の人間関係で苦労しない理由(2)
久しぶりに集まってみたらね・・・
なんと、4人中、1人しか働いてなかった。
私と、アラ還男性の2人が、リタイア状態でした。
別に、驚くようなことじゃないのかもしれません。
彼らはすでに、60才前後。
引退しても、それほどおかしくない年齢ではある。
だけどだけど、私には、とーっても驚きでした。
リタイアした二人は、典型的な仕事人間だったから。
当然、65才まで働くと思ってた彼らが、「プチ早期引退」したなんて。
仕事人間が、「プチ早期引退した理由」
働きたいのに働けないのではなく、二人とも、もう働く意思が無いそうです。
再雇用制度も利用しないし、この先、お金のための仕事は探さない、とのこと。
「お金の心配が無くなった」と言ってしまえば、それまでですが、
彼らのモチベーションは、お金だけではなかったはず。
外資で出世に成功した彼らは、肩書きや自分の収入にプライドを持ってたし、
「難しいミッション、上等!24/7で働けます!」という人たちでした。
だから「カタカナ名企業のCXO、」っていう肩書きや、
(再雇用で減ってもなお)高収入のオレ」という、
ステータスを捨てたことに、ちょっと驚いたよ。
「プチ早期引退」の理由を聞いてみたら、こんな感じでした。
- 男性の平均”健康"寿命を考えたら、60代を仕事に使いたくない、と思った
- 前から興味のあった、社会貢献団体に参画する
- なんとなく「もう十分頑張った」、と思えた
なるほどねぇ・・・。
平均健康寿命は、男性72.68年、女性75.38年
健康寿命から逆算して、引退時期を決めるとは、なかなか示唆深いですね。
内閣府の資料によると、最新の健康寿命は、以下の通り。
日常生活に制限のない期間(健康寿命)は、令和元年時点で男性が72.68年、女性が75.38年となっており、
令和4年版高齢社会白書(全体版) より
2 健康・福祉|令和4年版高齢社会白書(全体版) - 内閣府
このデータを見ると、元気に動き回れるのは60代のうち、と考えるのは、大げさじゃない。
しかしこれを見て、引退どころか、「元気な60代のうちは働くぞ!」って逆の発想をされる方もいるでしょう。
そういう人にしてみれば、上に挙げた「プチ早期引退」の理由なんて、
単に年をとって、弱気になっただけ、と感じられるかもしれません。
確かに。
いろんな理由を並べても「年をとって疲れたから引退したい」が真相かもしれない。
おじさまの引退ブームと、FIREブームに共通点はあるのか?
しかし、たとえそうだとしてもね、
「オレはもう年をとって疲れた。お金を稼ぐことは辞める」と、
(無意識にでも)表明し、実行に移したことに、世相を感じます。
やっぱり、おじさまがたの「プチ早期退職」は、「FIREブーム」や、
「大量退職時代」と、関連性があるような気がしちゃう。
世代を問わず、「働く」以外の生き方を、多くの人が求めはじめた、その一例ではないだろうか?
私たち外資組は、日本のメインストリームに乗れなかった、一種のはぐれものです。
そのはぐれもののうち、たった3人(私を含む)が、
ほんのちょっと早く引退したからといって、
社会現象と結びつけて考えるのは、こじつけすぎかもしれない。
しかし、それでもなお、個人の意思は、社会の流れに大きく影響を受けてると、
私は思ってしまうのですよ。
▷ 暫定・今年の漢字は「退」ー自分の決意はただ流されてるだけ?
セミリタイア・節約生活をはげまされて、うれしかった
反対に、彼らは、私が50才そこそこで、セミリタイアしたことに、驚いてました。
そうよね。
私の方がもっと、「老後」までに、時間があるもんね。
私が、「経営方針や、部下と会社の板挟みから逃れて自由になりたかった」という
退職理由を伝えると、こう言ってくれました。
「いいね。ジャスミンは"ファーストペンギン"だ。
『定年まで頑張らなくても、どうにかなる』って、後輩たちに見せてあげなよ」
・・・うわーん、うれしい!ありがとうございます。
ファーストペンギンは褒めすぎだけど、励ましてもらえて、すごく嬉しかった。
ファーストペンギンとは、最初に海に飛び込む、勇敢な精神の持ち主のことです。
同じように、「児童公園でみかんを食べながら読書」という、
私の節約生活も、「いいんじゃない。自由時間にお金を払ってると思えば」って、
、誉めてもらえました。
「カフェ代をケチってる」なんて知られたら、哀れまれるかも、って考えてたなんて、
元・同僚たちに対して、とても失礼だったと、気づきました。
少なくとも、昨日会った人たちは、とっても理解があった。
結局私は、「世間の目」と言う名の、自分の古い価値観に怯えてたのですね・・・。
● 前職の「退職の波」はいったん収まったらしいです ●
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