また本社の偉い人が辞めるそうです。
あちらでは、日本以上に転職が当たり前なので、普通といえば普通。
それでもこの退職者の多さ、特に経営層の退職の多さはちょっと異常かも。
しかも本社だけではなくて、私のいる日本子会社でも、退職者のアナウンスが相次いでます。
そしてそのニュースを聞くたびに、なんだか怖いような悲しいような気持ちになる。
あれ?私が怖がるの、おかしくない?
だって、私ももうすぐ退職者の一人になるのに。
この感情はどこからくるんだろう?
●アメリカの大量退職については、こちらの記事もぜひ●
愛社精神、ありますか?
「会社から人が去っていくのを見て悲しむ」ひょっとしてこれは愛社精神か?
・・・と一瞬思ったけど、多分違うと思う。
自分では、愛社精神が薄い人間です・・。
いろんな会社に勤めてきたけど、自分の会社の広告を見かけても、何の愛着も湧かないので。
反対に、会社の悪口を聞いても、腹が立たないですけどね。
友人の何人かは、会社のことを大切な家族のように語り、
ニュースで自社の批判を目にすれば、自分がけなされたかのように怒る。
こういう、組織を我が事のように大切にするのが愛社精神でしょう。
こう書くと、私がすごく冷たい人間みたいなので補足させてください。
一緒に働く人や、提供するサービスやプロダクトのことはちゃんと好きです。
私にも、心がありますよー。
仕事に「情」はあっても「愛」が無い
だけど・・・組織と自分は別だよね、とどうしても思っちゃいます。
転職活動中の知人(航空業界)が、面接で退職したい理由を聞かれて、「業績不振」と答えたら、
「業績不振くらいで会社を辞めるようないい加減な人は採用できない」
って言われたと聞き、驚愕しました。
「業績不振くらい」って。「いい加減」って。
航空業界の不振は、本人や会社のせいじゃないのに。
従業員には生活があっても、組織と一蓮托生しなきゃダメってこと?
「業績不振、私だったら秒で転職するな・・・」って思ったけど、
私のような人間ばかりだと、「プロジェクトX」のような起死回生の物語は生まれないもんね。
そうか。
「プロジェクトX」のような「愛」を、仕事や会社に感じるかどうかが、分かれ目なのか。
愛があれば、開発途中の困難も、「業績不振くらい」のことも、乗り越えられるのかも。
私にも心がある、と書いたけど、情はあっても愛は無い、のかもしれません。
文字通り「愛」社精神なのか。
これは「嵐の前兆」なのか?
こんな性格だから、人生で転職を繰り返してきたのでしょうねぇ。
だから、同僚の退職に感じる怖さの正体が、自分でも分からなかった。
この感情は何だろう・・・としばらく考えてたんだけど、
「嵐や地震の前兆に似てるからかも」と、ふと思った。
災害の前に、鳥や魚が大量に移動するっていう話を聞いたことありませんか?
当社の大量退職は、あれに似てるのかしらん?
自分の住んでる場所から、生き物がたくさん去っていったら、理屈抜きに怖いですよね。。
ちなみに、当社の業績は好調です。
だから「辞めすぎじゃない?○○さんまで辞めるの、ヤバくない?」みたいな会話は聞こえてきません。
なので、私の気のせい・・・というか、自分が辞めるから、
「ほら、みんなめも辞めるじゃん。
私の退職は正しい決断だったでしょ?」って思いたいだけかもしれません。
●自分の部下からも「退職を考える」と言われています・・●