今週のお題「現時点での今年の漢字」、私は「退」を選ぼうかな。
もうすぐ現職を"退"職するし、50代でセミリタイア(半引"退")を決めたし。
いったん小休止、の意味で「止」とも迷ったけど、あることが疑問なのでやっぱり「退」にします。
それは「私の"退"職決意もしょせんは大きな流れ(大量"退"職時代)に乗ってるだけ?」ということ。
コロナ禍で辞めていく同僚たち
数日前、アメリカ本社の某大ボスが辞めると聞きました。
カウンタパートの同僚は「どんどん人が辞めて、Great Resignation(大量退職)って本当だよー」とTeamsでこぼしてた。
アメリカには昨年からGreat Resignationと呼ばれる大量退職時代が来てる、そんな記事を読まれた方も多いのでは。
たとえばこんな記事です。
Great Resignation(大量自主退職時代)とは?欧米の事…|Udemy メディア
アメリカのIT企業の子会社に勤めてる私も、大量退職は大袈裟じゃないと思います。
まず何人かのExpats(駐在員)が日本を去って国に帰った。
「コロナで自由に帰国できなくなった。いつでも家族や友人に会いたいので、母国に帰ります」
これはとても理解できるなぁ。私も海外で働いてたらそうしたと思う。
上層部のリモート嫌いは日本人だけじゃない?
あとは「いつでもフルリモートワーク」など、労働条件の良い競合に人材をもってかれたケース。
日本子会社ではこれがいちばん多いかも。
なんせ上の人たち(ほぼアメリカ人)が在宅勤務に消極的なので。
幹部のリモート嫌いは、日本人に限ったことじゃなさそうですよ。
こないだ前職(やはりアメリカIT)の友達に会ったけど、そこでも日本の上層部と本社が「オフィスに戻ってこ〜い」と呼びかけてるらしいです。
上述の大ボスも、幹部なのにフルリモートという条件で引き抜かれたみたい。
今の州に住み続けながら、別の州(もっと都会)にある会社(フルリモート)に勤務なんだって。
そりゃ心が動くよね。
立ち止まってはじめて気づいた「疲れ」
他には、コロナで強制的に立ち止まったことで、自分が燃え尽きてたと気づくパターンも。
頑張ってる最中は、自分の疲れにあんがい気づかないもの。
コロナでSocialな活動が止まり、在宅勤務で人と会わなくなり、急に自分と向き合う時間ができたんですね。
昨日で辞めた別のアメリカ人は、「自分の時間を大切にしたくなった。もっと小さい会社に行く」と言ってました。
アメリカ人でも会社員でもないけど、店を閉めて故郷に帰ることにした近所のおでん屋のおかみさんもこのパターンだなぁ。
そして自分自身も、ちょっとずつ上のどれかのパータンに当てはまる。
これは燃え尽きの一つかな。
好条件の他社に行くわけじゃないけど、「セミリタイアしてのんびり生きよう」と自分の選択肢の中でいちばん自分に合う働き方を選んだし。
力を抜いて流れに身をまかせてみます
収入が下がる(もしくは無職になる)ことや、厄介な案件を残したまま去る罪悪感。
どれも自分の中では大きな決断、一生懸命自分で考えたつもりでした。
でもしょせんはGreat Resignation(大量退職)という大きな流れに影響されただけなのかもね。
もしコロナが無かったらどうしてたかな?と、ときどき考えます。
もしもそんなパラレルワールドに居たら・・・、
オリンピックのお祭り騒ぎ(当社もイベントいっぱい計画してました)に流され、
「辛い」と言いながらも自分の疲れにをごまかし、定年まで働こうとしてたかな?
そっか、コロナが無くても流されてたんだ、私。
そして無理をして、どこかで体調を崩して、いまよりちょっと後に引"退"してたのかもしれないね。
結局似たような結果だったかも。
だったらいっそ、体の力を抜いてどんぶらこ、と時代に流されてみようかな。
さてさてこの暫定・今年の漢字「退」は、年末にどうなっていることやら。
はてなブログさま、ちゃんと振り返りたいので、年末にもう一度このお題を出してくださいねー。