久ーしぶりにLinkedInにアクセスしました。
昔々、一緒に働いていた同僚が、LinkedIn経由で連絡をくれたんです。
ビジネス用のSNSであるLinkedInは、転職する時にチラチラと見ていた程度。
最後に転職した数年前以降は、ずっとほったらかしでした。
普段、LinkedInから来るメッセージは、知らない転職エージェントばかりだしね。
久しぶりにフィードを見てみたら、懐かしい顔ぶれがいっぱい。
みんな元気に活躍しているようです。
中には、クビ同然で辞めた人も結構いる。
だけどその人たちも、素敵な役職名付きで、前向きな投稿をしてました。
社名は・・・長年同じ業界に居た私でも、知らない会社。
だけどこれこそが、外資系の社員がクビになっても大丈夫な理由だと思う。
アメリカのIT業界では、常に新しい会社が生まれ、日本に進出してきます。
労働マーケットが、新陳代謝しつつ広がってるから、クビになった人にも受け皿があるんです。
日本拠点を立ち上げたばかりの会社は、経験者を欲しがりますから。
アメリカのIT産業の拡大は、日本の雇用にも恩恵があるのね、
そもそも、外資って本当にクビになるの?については、過去にも書いてます。
▷ 住宅ローンを繰上げ返済したのはクビになる可能性があったから
▷ 外資系企業の年収はなぜ高いのか?ー外資には「あのイライラ」が少ない?
日本の労働法があるので、海外ドラマのような突然の強制解雇ではありません。
(中略)
まず「あなたのパフォーマンスはちょっと黄色信号ですよ」とイエローカードが上がる。
それでも改善されないと「どうやらここに合ってないんじゃない?」と提案される。
そうするとほとんど人は退職に合意します。
ここに引用したように、ほとんどの人がおとなしく退職に合意するのは、行くところがあるから。
私自身も、ある上司と対立して、きつい叱責が続いたことがあります。
「う。これはもうすぐ『おだやかなクビ(退職勧奨)』が来るかも?」と察して、
とっとと転職しました。
おだやかなクビ(退職勧奨)については、こちらに詳しく書いてます
さっき、「中には、クビ同然で辞めた人も結構いる。」と書いたけど、
そのほとんどが、私のように「察して辞めた」人かも。
なので、彼らから見れば、私も「クビ同然で辞めたけど元気な人」です。
「クビって言われてもへっちゃらさ!」ってことはないですよ、もちろん。
仕事でパフォーマンスを出せなくなったら辛いし、
上司にダメ出しばかりされたら悲しいし、
「あなたはこの会社に合わないのでは?」と言われたら傷きます。
人間だもの。
それに、「次が見つからなかったらどうしよう!?」という経済的な心配だってあります。
それでも、「こんな辛いなら、転職してよその会社を受けようかな」、と思える。
自分を受け入れてくれるかもしれない労働マーケットがあると知っているので、
絶望以外の選択肢がある、と言いたいのです。
「そんなの外資IT業界だけでしょ?」って言われると、「そうかも」って思う。
確かに私は、自分の周りの環境しか知りません。
だけど、もしも今、ものすごく辛い仕事をしてるのに、
「自分には行くところがないから、この会社辞められない」って我慢してるのなら、
「本当かな?」って、ちょっと疑ってみてほしいな、って思う。
辛い時には、視野が狭くなって、余計に思い詰めてしまいがちですから。
転職あったり前の環境にいた私ですら、いちばんテンパってた時には、
「こんな年齢だともう転職できないかも」って、悩んでましたから。
しかし、こうしてあらためてLinkedInを見る限り、
50代でもみんなまだまだ元気に転職してて、励まされるわ!
当然ながら、安易な転職・退職を勧めてるわけではないですよ。
それでも、今は日系企業も、雇用環境が流動化してると聞きますし、
テレワーク普及のお陰で、自分の住む街以外での就職も可能かもしれない。
そんな風に、今の会社だけじゃなく、人材マーケット全体に、視野を広げてみると、
肩の力が抜けるかも?・・なんてことを思いました。
「それでもジャスミンは会社を辞めてセミリタイアしたじゃないの!」
って言われてしまうと、いや、おっしゃるとおり・・・。
それでもね、「どうにかなるでしょ」の精神は同じですよ。
今後、どれだけ今の貯金がもつか分からない。
だけど、こんな私でも、どうにか稼ぐ方法はあるでしょ、だって世界は広いから。
・・・そんな気持ちで、開き直ってます。
● 退職したのは、次の転職先が無いからじゃなく、「性格」です ●