管理職も、会社も辞めて、ひと月半。
プレッシャーから解放され、今のところ平穏な生活を送っています。
今の悩みは、お中元に頂いた、水ようかんの賞味期限が迫っていること。
退職前、炎上に怯えた日々とは大違いです。
▷ 「水ようかん」であんバタートーストー余った「水ようかん」の活用法
やっぱり辞めて良かった・・・んだけどね。
いま振り返ると「やっぱり、管理職を経験して良かった」とも思います。
あの景色は、あそこに行かなければ見えない光景だった、と思うから。
これまでずっと、管理職のデメリットばかり書いてきたので
(旧ブログ名は「管理職辞めたいです日記」)、
その罪ほろぼしに、「管理職になって良かったこと」を書いてみようと思った。
そしたら、管理職をやって良かったことと、辞めたくなった理由の根っこが、全部同じでした。
例えば、管理職の喜びの一つは、人の成長をサポートできること。
- 未経験の人を、思い切って採用してみたら、ぐんぐん仕事を覚えて、今ではハイスペ人材
- 英語が不得意だった人を励まし続けたら、会議で発言できるくらい上達
- 煮詰まってた人が、私のアドバイスをきっかけに、取引先との交渉に成
・・・こんなことを思い出すと、今でも嬉しい。
誰かの成長に立ち会える感動は、マネジメント職を経験したからこそ。
しかしその一方で・・・
「管理職を辞めたい!」と、切に思った理由の一つが、部下と会社との板挟みでした。
▷ 「出社したくない部下 VS. 出社に戻したい会社」の板挟みで疲れる
上司からのプレッシャーもキツイですが、部下からの圧もなかなかですよ。
部下を持ったからこそ、涙が出るくらい感動した日もある。
そして部下を持ったからこそ、辞めたいくらい辛い負担も味わった。
表裏一体ですね。
その他の「管理職になって良かったこと」も、同様です。
裁量権を得て、自由に仕事できるようになった分、責任も重くなった。
経営の意思決定に関われるようになったけど、「責任者出せ」って言われた時、
私が出ていく立場になった。
そして最後の会社では、本社の協業の方針に苦しみ、辞めることになりました。
私にとって、管理職は退職した方がマシ、ってくらい辛いことでした。
じゃあ、はじめから管理職をやらなければ良かった?と問われると、そうは思いません。
だって、
もし管理職になってなければ、部下が成功した時に、一緒に喜べなかったもの。
自分で決断した戦略がうまく行った時の充足感を、味わえなかったもの。
管理職という小さな丘で見た景色は、あそこに行かなければ見えない光景でした。
「管理職辞めたい」というセリフは、管理職をやったから言えた言葉でした。
誰かに聞かれたら、「管理職をやって良かったよ」、と堂々と言える気がする。
やっぱり人生には無駄は無いですね。
・・・だけどこれも、管理職を辞めて、いま平和だから、そう思えるだけかな?
思い出を美化してるだけかもしれません。
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