昨日は、最後の会社の元・部下たちとご飯。
そこで、私の後任は「出羽守(ではのかみ)」だという話を聞きました。
「出羽守(ではのかみ)」とは、何かにつけて他所を引き合いに出す人のことです。
「本社では〜」(本社から来た人)
「アメリカ/ヨーロッパでは〜」(海外赴任から帰ってきた人)
って「では〜」を連発する人、みなさんも遭遇したことありませんか?
この説明が分かりやすかった。
でわ‐の‐かみ〔では‐〕【出羽▽守】読み方:でわのかみ
1 出羽国の長官。
2 《連語「では」と「出羽」をかけて》「海外では」「他業界では」のように、何かにつけて他者の例を引き合いに出して語る人のこと。多くは揶揄(やゆ)の気持ちをこめていう。ではのかみ。
「出羽守(でわのかみ、ではのかみ)」の意味や使い方 わかりやすく解説 Weblio辞書
私の古巣、転職の激しい外資IT業界にも、出羽守はたくさんいらっしゃいまして、
とにかく「前職では〜」を連発される。
いや、私もやっちゃったことあるけど(汗)。
私の後任さんも、なにかにつけて、「前職では〜」とか、
「◯◯業界では〜」などと、なかなかに出羽守ぶりを発揮してるそうです。
社風や、業界の違いに、まだ戸惑っているのでしょう。
「本社では〜」や「欧米では〜」を連発する人も、きっと同じで、
新しい環境になじむまでには、前のやりかたにこだわりたくなったりするんでしょうね。
ただ、「前職出羽守」と「「本社出羽守」は、ちょっと違うなと思うのは、
それは、「転職は自らの意志で行った」ということ。
転勤は、社命・辞令で行われ、基本的には逆らえないものですよね。
「もっと海外/本社に居たかった」と思いながらも、
辞令で強制的に環境が変わったなら、前を恋しがるのも分かる気がする。
だけど転職は、ちょっと違う。
そんなに前職が良い環境なら、辞めなかったはず。
前の会社にも、それなりに問題があったからこそ、転職したのでは?
・・・あ!そうか!
あの会社に入ってみたら、「思ってたたんと違う!前職の方がまだ良かった!」
と思ったから、「前職出羽守」が爆誕してしまったのか?
・・・後任さん、「転職に失敗した」って思ってるかなぁ?
自分が嫌で辞めた職場を引き継いでもらった身としては、責任を感じるわ。
転職って、そういうものではある。
新規ポジションでも無い限り、前任者は、それなりの理由があって辞めたのですから。
後任さんも、何度も転職されているなので、その辺は分かってらっしゃるはず。
そういえば、前にも、こんな記事を書きましたっけ。
▷ 転職は「誰かは嫌がったけど自分には最高かもしれない居場所」を見つける活動
それでもやっぱり、後任さんには、申し訳ないな。
いずれは、あの会社に馴染んでほしいけど、
もしアレでしたら、私がやったように、逃げてください、と言いたい。
元・部下たちの前ではそんなこと言えないですけどね。
ちなみに、私の前任の方はクビだったんだけどね(笑えません)。
こんなこと書くと、転職ってやっぱりリスクじゃん、と思われちゃうかも。
しかし、私は転職奨励派です。
「思ってたんと違う」と思ったら逃げられる、これが転職のいいところですもの。
転職続きの人生です