お金持ちの知人とランチしました。
むかーし、仕事でお世話になった方です。
ビジネスマンとして成功されただけでなく、ご実家もお金持ち。
彼が「この前マンション買ったんだけどね・・・」と言う時、
「マンション」が、一室ではなく「一棟」（しかも一等地に）だったりします。
焼肉屋さんの一頭買いなら知ってたけど、
「マンションの一棟買い」は知らなかった(笑)。
彼の話はいつも、別世界のおとぎ話だと思って聞いています。
マンション、何棟も持ってるみたいだけど、ここでは「一棟さん」とお呼びします。
一休さんみたいで可愛いので。
そんな富裕層の一棟さんも、もうすぐ還暦。
一棟さんは、年金を繰り上げ受給で、６０才から受け取ると言うので、驚きました。
年金の支給開始は６５才からですが、希望すれば６０才から受け取れます。
しかし、早くもらう分、支給額は減ってしまう。
日本年金機構のこのページによると、２４％も減るみたい、しかも一生。
一棟さんに言いました。
「えー、それもったいなくないですか？
すぐに年金が必要ないお金持ちは、繰下げ受給にして、多く貰うのかと思った。」、と。
繰下げ受給にすれば、１年遅らせて６６才から受け取るだけで、
１６％くらい、年金が増えます。しかも一生。
【2023年6月追記】
お問い合わせフォームから、補足の情報をいただきました。
「1年11ヵ月遅らせて66歳と11か月で受け取ると16％くらい年金が増えます。ピッタリ1年遅らせて66歳ジャストでの受け取り開始ですと8.4％増です。」
とのこと。
年金機構のホームページにはここまで詳しく書いていないので、助かりました。
有益な情報をお寄せいただき、ありがとうございます！
しかし一棟さんの返事はこうでした。
「何言ってんだ、ジャスミン。
年金の最大のリスクは、俺が死ぬことだ。
数パーセントにこだわって、一銭ももらえない方が、俺は嫌だ」
そう、それよねぇ。
「年金は死んだらもらえない問題」。
私なんて、月に400円を払って、付加年金をつけてるけど、
付加年金は、受給開始から２年生きないと、さらに損よね・・・。
▷ 【年金増える？】付加年金を納めるか、悩んでますー年金も自分もリスク資産？
▷ 【年金】割引最大の払い方はできなかった！ーそれでも「前納」がお得
さらに私には、遺族年金を残してあげられる、配偶者も子どもも居ないしなぁ・・・。
一棟さんは結婚してるけど、「奥さんはもういっぱいお金持ってるから、
年金は俺が使う」んだそう。
「あと５年生きる気がしないなんて、どこか悪いんですか？」と聞いたところ、
健康診断ではオールAの成績で、健康上の懸念は無いそうです。
だったら良かった。
まぁ、超富裕層にとっては、年金の繰り下げ・繰り上げによる増減は「端数」なんでしょうね。
それよりも「これまで高い厚生年金を払ってきたんだから、とっとと回収したい」
という気持ちなのかな？
・・・お金持ちの気持ちなんて、想像つきません。
ただ、これだけは言える。
どんなにお金持ちでも、自分がいつ死ぬかは、分からない。
この日のランチは、当然(笑)、ごちそうしていただきました。
一棟さん、面白い話と美味しいランチをありがとうございました。
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