管理職も会社も辞めました日記

管理職を辞めたいけど、今後の生活が心配・・。そんな気持ちを綴るうち、セミリタイアしちゃいました。退職後はフリーランスになりましたが、2024年5月現在、仕事が途絶えています。旧タイトルは「管理職やめたいです日記」

仕事で泣いたのは何十年ぶり?ーフリーランスと人間関係

 

前回は、「カオスな現場を、ちょっと楽しんでる」っていう話を書きましたが・・・

▷ 関連記事:カオス!これがギグエコノミーなのか・・・

 

それ以外の仕事では、依然としてダメ出しばかりです。

フリーランスのチームに参加するようになってから、もうすぐ2ヶ月経つのに、

相変わらず成果を見せられないなんて、古巣の外資IT業界だったら、試用期間で切られるよー

 

今は業務委託で、雇用ではないけど、もちろん、双方に契約解除の権利があり、

こんなに仕事ができないままでは、契約を切られるか、そうでなくても、

仕事が回ってこなくなるのでは?・・・そんな不安が頭をよぎります。

 

おとといも、心臓が痛くなるような出来事がありました。

納期ギリギリなのに、またまた、内部の品質管理がぜんぜん通らない。

 

● これに書いた「嫌なこと一つめ」と同じ状況●

稼げない以上に嫌なことが、2つ発生ー自己肯定感ダダ下がり中

 

最後にはOKをもらえたものの、「ジャスミンさんには、前にもお伝えしたはずです。

もっと仕様書をよく読んで、気をつけるようにしてください」と、チームの人に

言われてしまった。

 

以前、Slackでは全てのコミュニケーションが丸見えと書いたように、

私が怒られてるのは、チームに参加してる人全員に見えてる。

恥ずかしくて、自分が情けなくて、泣きそうでした。

▷ 関連記事:おばさん、「オープン」にビビるー透明性ってこういうことか

 

内部検収が通ったのは、夜の8時過ぎ。

疲れ果ててPCを閉じようとしたところ、元請の元(げん)さんから、

「ジャスミンさん、いま、オンラインでお話できますか?」とのメッセージが!

 

・・・あぁ、これ、絶対怒られるやつじゃん。

怒られるどころじゃない、やっぱり契約を切られるのかも。

 

そう覚悟して、恐る恐る繋いだところ・・・

画面の向こうには、ニコニコと微笑む、元さんがいました。

 

crying

 

「ああ、この人は『笑いながら怒る人』なのかな・・・」と身構えていたら、

「最近どうですか?困ってることや、戸惑ってることはありませんか?」と、

優しく尋ねてくれました。

 

怒ってるのでも、契約解除の予告でもなく、私を気遣って、声をかけてくれたんだ!

 

うわーん、感激!

孤独だった私は、堰を切ったように訴えました。

 

自分では最善を尽くしてるつもりなのに、内部検収がどうしても通らないこと。

フリーランスがよく使ってるクラウド系のツールに慣れてないこと。

ちょっと質問したり、愚痴を吐き出したりすることができず、不安が蓄積してしまうこと。

 

元さんは「どれも、始めたばかりの頃には『あるある』なので、気にしなくていい。」

と慰めてくれ、さらには

「週末は、仕事を忘れて、リラックスしてくださいね」とまで、言ってくれた。

 

元さんは、私がSlackで他の人から注意されてるのを見て、

「きっと落ち込んでるだろうから、週末良い気分で過ごしてもらいたい」と思って、

声をかけてくれたんだそう。

 

ウルっ・・・。

元さんのご自宅と思われる画面の向こうでは、小さなお子さんの声が聞こえます。

元さんは、私のために、家族団欒の時間を割いて、私と話してくれたのか。

 

・・・私ね、何十年ぶりかで、仕事で泣いちゃいました。

最後に仕事で泣いたのは、はっきり覚えてないけど、30代の頃で、

それもおそらく悔し泣きだったと思う。

ところが、20年ぶりの涙は、感動の涙でした。

 

フリーランス同士は、人間関係が希薄だと思ってた。

実際そういう側面もあり、例えば、重箱の隅を突きまくり、いつまでも内部検収してくれないことについては、それがあてはまる。

 

もしも会社の同僚に、対面でこれをやられたら、相当頭に来てたと思うけど、

Slackなら相手の顔や態度は見えないから、感情をモロに受け取らずに済む。

それに、こちらが納得いってないことも、テキストなら、割と簡単に謝れます。

 

だけどフリーランスだろうがなんだろうが、結局は人なんだな、と痛切に思った。

いや、いつでも解除できる関係だからこそ、信頼関係がなければ、仕事を続けられないのかもしれない。

 

それに、会社の看板のない無名の個人が仕事をもらうためには、

クライアントから信頼してもらえるような、人間性が必要なんでしょうね。

 

泣いたことは、元さんにバレてないと思うけど、

「元さんと一緒にお仕事できるようになって、よかった」と、

それだけはハッキリ伝えました。

 

内部品質管理担当の人に注意された時は、「何も人前で(Slackのスレッドで)、

言わなくてもいいのに、って悲しかった。

だって、自分が会社の管理職をしてた時には、「部下に注意する時には、誰も見えないところで」を徹底してたから。

 

だけど、そのおかげで、元さんが気づいてくれたんだもんね。

やっぱり、オープンなコミュニケーションって大切なのかもしれない。

対等なフリーランス同士では特に。

 

本物のリーダーって、優しさを持ってるものですね。

元さんはまだ若いのに、本当に人間力がある。

 

そして私が管理職だった頃、こんな気遣いは、できてなかったなぁ、

これまでの私の部下さんたち、本当にごめんなさい。

 

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