前回は、炎上中の案件を引き受けてしまった、と書きましたが・・・。
実際に現場に入ってみたら、想像以上にカオスでした!
私が参加してる元請(通称、元(げん)さん)チームだけでなく、
いろんなところから集められた、大量のフリーランスが、よく分からないまま作業を進めてる。
クライアントは、とあるスタートアップ。
サービスが急にバズったそうで、自前で人を雇う時間がなく、かといって、
ここでお客さんを逃してはいけない!と、フリーランスをかき集めたみたい。
いったい何人参加してるんだろう?
Slackの投稿なんて、メンションだけで、パソコンの画面が埋まってますから。
これがギグエコノミーなのねぇ。
ギグエコノミーについて、ChatGPT先生の解説はこちらです。
ギグエコノミーとは、デジタル技術を活用して、個人が自分の能力や時間をフル活用し、自由に働くことができる経済活動のことを指します。ギグエコノミーにおける「ギグ」とは、単発の仕事やプロジェクトのことを意味します。例えば、UberやAirbnbのようなプラットフォームを通じて、ドライバーや宿泊施設の提供者などが、需要に応じてサービスを提供し、報酬を得ることができます。
ギグエコノミーは、従来の就業形態に比べて柔軟性が高く、自分のスキルや時間を活かして収入を得ることができるため、若者やシニア世代など、あらゆる層の人々にとって魅力的な働き方となっています。一方で、労働者の権利や社会保障などの問題も指摘されており、今後も様々な課題に対応する必要があるとされています。
それで、満足な手順書もなければ、対応もイレギュラーだらけなのか。
とりあえず、って感じてまとめられたスプレッドシートを頼りに作業してて、
分からないことは、ちょっと前にこの案件に入った人に聞きながら、進めています。
こんなんでいいのか!?と不安になりますが、品質管理はクライアントの方でしてるし、
「細かいことはいいから、とにかく前に進んで!」ってことみたい。
手順書も、先輩(といっても数日だけ)の説明もよく理解できないし、
最初は「あー!引き受けなきゃよかった」と後悔しきりでしたが・・・
二日やってみて、「悪くないかも」と思い始めました。
これまでミスを指摘されてた仕事は、仕様がカッチリ、というか、
重箱の隅の隅まで決まっていて、そこから半角でもはみ出ると注意される世界でした。
ところが、とにかく前に進め!という仕事は、ガサツなアメリカ企業育ちの私に向いてるのかもしれない。
それに、修正がないので、作業した分がすべて払われるのも嬉しい。
クライアントは、品質の担保や大量の作業者の管理が大変でしょうけど、
機会損失を起こすよりは、マシなんでしょうね。
HPを見てみたら、CEOも役員の皆さんも若い人たちでした。
立ち上げたサービスが突如バズって、興奮してるかな。
その末端にいる、底辺フリーランスの私も、その熱気を感じています。
ギグエコノミーについては、Uberのドライバーのように、
労働条件の悪さなどのデメリットがフォーカスされることが多いけど、
こういう熱狂に参加できる機会もあって、ちょっと楽しい。
・・・なんて、二日前まで「自己肯定感がダダ下がり」とか言ってたくせにね。
こういう仕事は不安定なので、いつまた困ったことが発生するか、分かりません。
それに、「ちゃんとしたマニュアルに基づいて落ち着いて仕事がしたい」という人にとっては、地獄だと思います。
今はお昼の休憩中。
「私、あの会社がスタートアップの時に、外注で参加してたのよ」って自慢したいので(笑)、
このクライアントさんには、ぜひ大きくなってほしいです。
私には、カオスがお似合い?