お正月3日目、なんとなく手持ち無沙汰です。31日午前まで仕事してたのにね。
「休むにしても何か良いことをしなければ!」と思ってしまう。
しかし昨日この本を読んだら、生産性の呪いから解放され、
さらに、
「面倒な仕事を残して上司の自分が辞めるのはずるい」という罪悪感も薄れた
のでご紹介します。
- 退職の罪悪感を抱えていた時に出会った本
- 生産性の呪縛を解く言葉「なんもせんでええやん」
- 退職の罪悪感を軽くする言葉1「『気にしない』ことを選べばいい」
- 退職の罪悪感を軽くする言葉2「主役は若い人にどんどん譲っていかんと」
- 結論ー罪悪感をぐっと堪えてでも、自分の望む人生を!
退職の罪悪感を抱えていた時に出会った本
私はつい最近、50代前半でセミリタイアすることを決意しました。
退職を決めても100%ハッピーな気持ちではなく、まだいろんな葛藤を抱えています。
- 健康で働けるのに仕事を辞めていいのかな?
- いま私が辞めたら周りに迷惑がかかるよね?
そんな時に出会ったのがこの本です。
92歳(!)と54歳、お二人の女性精神科医による対談の形式です。
90歳を超え、実際に「うまいこと老い」ている方の言葉に勇気づけられ、
生産性の呪いや、退職にまつわる罪悪感を軽くすることができた。
ここからは、今の心境に、特に響いた言葉を3つご紹介します。
生産性の呪縛を解く言葉「なんもせんでええやん」
そんな風に言いながらも、休暇には「なんか楽しいことをしなくちゃ」と「正しい休み方」を求めてしまう。
そんな生産性の呪いを解いてくれたのが「なんもせんでええやん」という言葉です。
このセリフは、子供たちが巣立った後、一人の時間をどう過ごすか?と問いかけた54歳の奥田先生に対する、92歳の中村先生の答え。
「何かをしなきゃいけない」という決めつけが、一人時間を貧しくしてると思うよ。なんもせんでええやん。
そうか。
セミリタイアは、起業や世界旅行のような「立派な」夢を持つ人だけに許されるような気がしてた。
立派な夢がなくても、ただ辞めたいという理由で会社を辞めてもいいんだ、と思えました。
そういえば元旦に「小さな幸せを自分で否定しない」という基本方針を決めたばかり。
それなのにさっそく自分のセミリタイアの動機を否定しちゃってたわー。
退職の罪悪感を軽くする言葉1「『気にしない』ことを選べばいい」
誰かのためは「優しい人」「いい人」でいる方を選んだということ。
今度は「気にしない」ことを選べばいい
これは、「やりたいことを後回しにしなかった患者は、人生の終わりも穏やかな笑顔をたたえていた。」という章に書かれていました。
周囲に遠慮してやりたいことをやらなかったのは、他ならぬ自分が「やらない」と決めたということ。
自己決定したのに、それを他人が決めたことのように思っているのでは?、と指摘してくれている章でした。
このところ考えていた、
「炎上案件」を残したまま自分だけ辞めていいのかな?、とか、
・・・などの私の罪悪感も、しょせん自分が良い人でいたいだけ、と気づきました。
それをわがままやって周りの人に言われたとしても、今度は「気にしない」ことを選べばいい。
なるほど。
どんな気持ちを選ぶかも自分で決められるんだね。
人生は、どんな気持ちを選んだかの連続で決まるのかもしれない。
退職の罪悪感を軽くする言葉2「主役は若い人にどんどん譲っていかんと」
私の退職は誰かの昇進や新たなチャレンジの機会になる、
そう気づかせてくれたのがこの言葉です。
自分が辞めたらちょっとは混乱するかもしれないけど、それも短い間のこと。
その後は誰かがこの仕事を引き継ぎ、私よりずっと上手に役割を果たすでしょう。
実際に、私の後任として、役員や本社は内部の昇進を検討しています。
外部から採用したとしても、誰かのチャレンジの機会になるのは間違いない。
54歳の奥田先生の言葉に
「自身の役割の変化を自然に受け入れて、若い人のサポート役に回ってらっしゃるお年寄り」
という言葉があって、私もそんな風になりたいと思えました。
私が管理職に疲れた、責任が重い、と感じるのは、自然な変化なのかもしれない。
衰え、甘えと自分を責めず、脇役として周りをサポートする役割に回るのは楽しいかもしれない。
結論ー罪悪感をぐっと堪えてでも、自分の望む人生を!
罪悪感って嫌なものですよね。
人に迷惑をかけてるかもと思いながら過ごすのは辛い。
自分のやりたいこと(例えばセミリタイア)を諦めれば楽になれるのか?と思ってしまう。
だけど、そんなふうに遠慮しながら生きていたら、人生の最期にきっと後悔する気がする。
罪悪感をぐっと堪えてでも、それを抱えたままでも、自分の好きなように生きよう
そう思うことができました。
一年の始まりに良い本に出会えてよかった!
ITは業界自体が比較的若いので、周りに年上の人、特に女性があまりいないんです。
ましてや90歳まで現役で働いてた人の話はなかなか聞けるものではありません。
54歳の奥田先生は働くお母さん。
産業医であり、精神科医の立場から、介護や子育てに悩む女性の相談にも乗ってこられたそうです。
気持ちに寄り添ってくれる優しい言葉ばかりでした。
読書を通じて、先輩方のアドバイスを得られてよかった。
対談形式なので、気楽に半日で読めましたので、よかったらチェックしてみてください。
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