ある日のこと。
郵便受を覗くと、税務署からお手紙が届いていました。
もしや、2月に提出した確定申告が間違っていたとか?
「還付金が多すぎでしたよ、返してください」っていう通知だったらどうしよう!?
青色申告の新人研修?
・・・と慌てて開封したら、「記帳説明会」なるイベントへのお誘いでした。
税務署と青色申告会が、事業所得がある人に向けて、申告の制度や記帳の方法について、無料で説明してくれる、とのこと。
ネットの情報によると、新たに青色申告の申請を提出した新人の事業主に、この案内が届くようです。
▷ 青色申告を申請した時の記事
なるほど、いわば、青色申告の新人研修みたいなものですかね。
大変ありがたい機会なので、参加してきました。
正直な感想を書くと・・・
記帳説明会だけで、帳簿の知識がしっかり身についた・・・わけではなかった。
そりゃそうよね。
簿記をちゃんと勉強してる方がいるんだもん、たった一時間で、帳簿がつけられるようになるわけないわね。
しかし、「記帳説明会」とは別に、商工会議所などで、無料の「記帳指導」を受ける機会もあるそうです。
どうしても困った時は、そちらをお願いしようと思います。
そろそろ会計ソフト導入か?
でもね、簿記や経理の知識が無くても、大丈夫みたい。
この日の収穫は、メジャーなクラウド会計ソフトを使っていれば、複式簿記で記帳してると見なされ、青色申告的にOKらしい、と分かったことです。
直案件を受注する前は、こんな少ない売上じゃ、会計ソフトなんて不要じゃない?
なんて思っていたけど・・・
(青色申告の控除は、10万円でいいなら、お小遣い帳程度の、簡易帳簿でよいみたいです)
青色申告で必要になる帳簿!10万円控除と65万円控除の帳簿を簡単作成 | 経営者から担当者にまで役立つバックオフィス基礎知識 | クラウド会計ソフト freee
直案件が受注できた今は、ちょっと事情が変わりました。
会計ソフトの利用料を払ってでも、複式簿記とやらで帳簿をつけて、
55万円か65万円の控除を狙いたい!
なーんて、まだ直案件の売上は一円も無いのにね。
取らぬ狸の皮算用。
同期の新人事業主がこんなにたくさん!
さて、直案件でたくさん売上が上がったら・・・なんていう白昼夢から覚めて、
会場を見回すと、広い会議室は満席になっていました。
参加者は、年齢も性別もバラバラ。
お隣の若い女性も、あちら同年代の男性も、前の方に座る初老のご夫婦も、
(ほとんどが)みんな、今年、新たに事業を始めたのか・・・。
新人の事業主って、この地域だけでこんなにいるのね!
(不動産所得等が生じた場合も、記帳説明会へのお誘いがあるようなので、
相続されただけの方もいらっしゃると思います)
フリーランスになったのはいいが、周りに個人事業主はそんなにいないし、
下請け仕事はフルリモートで、周りと雑談する機会は少ないしで、
一人悩むことが多かった。
だけど、記帳説明会で、同期の新人が、たくさんいると分かったら、元気が出たよ。
みんなも、私と同じように、さまざまな不安を乗り越えて、事業に踏み切ったのかなぁ?
そう思ったら、孤独感が薄れた。
それに、税務署だけでなく、商工会議所や青色申告会など、新人事業主を助けてくれる機関もあると分かったし。
同期のみんな、一緒に頑張ろうね、
心の中で、そうつぶやいて、会場を後にしたのでした。
それにしても。
税務署からのお手紙が、還付金返して、じゃなくてよかったわ。
去年前半に納めた、会社員時代の所得税が戻ってきただけではあるのですが、
あれは「フリーランス頑張れよ」と、神さまが投げ銭してくれたんだと、
思うことにしております。
記帳説明会、50代以上(と思しき方々)も多かった