お彼岸なので、両親のお墓参りに行ってきました。
菩提寺には、本家、祖父母(分家)、そしてうちの両親(分家の分家)と、3軒のお墓があります。
まずはご住職と奥様にご挨拶。
若くしてお寺を継がれたご住職も、もうだいぶご高齢です。
ずいぶん前に亡くなったうちの父のことは、もう忘れてしまわれたみたいで、
本家の誰かと、ごっちゃになってるようでした(笑)。
● 父は生まれつき重い病気で、早逝しています ●
そして、ひとしきり会話をした後は、年会費をお支払いするタイミングです。
さて、って感じで、バッグを探る動作をしたところで、ご住職の口から、
「あのね、今回から◯万◯千円ね。」と、突然の30%値上げが宣告されました!
・・・・。
と固まっていたのは、0.1秒ほど。
すぐに我に返って、お支払いしました。
それ以上の説明は、いっさい無かったけど、
一族のお墓がある菩提寺で、
「値上げの根拠は?どういった計算でその金額に?」なんて、聞けないわ・・・。
おそらく、光熱費とかいろいろと、かさむんでしょう、とお察しするのみ。
次のご家族は、私より高い金額を言われてました。
(靴を履いてたら、聞こえてきた。)
じゃあ、うちより立派なお墓を持つ本家も、もっと値上げかもね。
ああ、値上げの波が、ついに、お墓にまで・・・。
お寺は、この年会費で、供養とお墓の管理をしてくれてます。
母方のお墓は、都営霊園だから、自分で雑草を抜いたり、苔を剥がしたりしなくちゃいけないけど、
父方のお寺は、そういうお掃除が不要で、とても助かります。
それにさ、私だって、最期は両親と一緒に、このお墓に入るんだもんね。
(未婚で、この後も結婚できそうにないから)
だったら、余計なことを考えず、ありがたく年会費をお支払いした方がいいよね。
・・・そう思ってはみたものの。
普段、考えないようにしてることが、頭をよぎる。
私、本当にこのお墓に入れるのかな?
いったい誰が私を、このお墓に葬ってくれるんだろう?
私には、自分の子供どころか、姪や甥もいません。
祖父母のお墓に眠る、父の兄一家とは、仲違いしたから、父方との親戚づきあいも無し。
▷ 東京「キモ」散歩ー親に止められた冒険を、40年後にリベンジ!
私のお葬式やお墓のことを頼める親族が、父方にはゼロなんです。
母方には、かろうじて叔父と叔母がいるけど、お墓は父方だからなぁ。
なんでも一人でやってきたけど、自身の埋葬だけは、自分でできないわ・・・。
最近は、「墓じまい」という言葉をよく目にしますね。
あれって、自分が亡くなったタイミングで、自分も含めて、今のお墓に永代供養にできるのかな?
そういうことこそ、ご住職に相談したいんだけど、ご高齢すぎて、難しい。
少子化の時代、結婚されてても、この問題に悩んでる方は多そうです。
ひょっとして、「後継のいない方へ、火葬から墓じまいまで、トータルでサポート!」
なんてサービスが、すでにあるのかしら?
人は、一人では生きられないばかりでなく、一人で死ねないんですね。
まぁ、まだ50代だしね。そのうち調べてみます。
ご住職のところをおいとまし、墓地にお参りに向いました。
ずっと心に引っかかってる「誰が自分を埋葬するのか問題」に加えて、値上げまで・・。
今回のお彼岸は、いつもよりフクザツな気持ちで、両親とご先祖に手を合わせた。
いつも同じお店で、同じ値段で買ったのに、以前よりボリュームダウンした仏花が、
風に揺れていました。
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